7月末から通い続けていてなかなか出会えなかったキノコのハギモダシ(ハナホウキモドキ)。土曜日、小雨の中「これで出なければ今年は終わり」と決めつけつつ通ったら、平年よりやや量は少ないですが今年初めて目にすることができました。
20日頃になって顔を出したのでしょう、中には老菌もありました。でも、このキノコ特有の鮮やかなピンク色をしている幼菌やいい形の成菌も列をつくって観られました。その列にならんでアカヤマドリが一本。これも案外おいしいキノコです。
通った里山には、同じホウキタケの仲間のネズミハギモダシ(ウスムラサキホウキタケ)もひと株だけ顔を出していました。こちらはハナホウキモドキよりがっしり肉厚で、マイタケを一回り小さくしたような塊で発生します。写真の株はまだ幼菌なので、もう一週間ほど生長させてから採ろうと「見置き」としました。今年は「見置き」が多いです。
沢沿いに倒れた広葉樹にはほんの少しのツギワゲ(月ワゲ・ウスヒラタケの仲間)も食べ頃で。これは味噌汁でいただき、ハギモダシはナスなどとあわせての炒めものに。残りは冬の煮物用やおでん用として塩漬けです。
里山には、毒キノコもちらほら見えます。写真の最後はコテングタケモドキの仲間でしょうか、いかにも毒菌らしい姿で一本立ちです。