80歳を超えりんごづくり

県内ではりんごやさくらんぼの産地として名高い県南部の平鹿や湯沢雄勝地方。ここではりんごの年内出荷作業が大詰めをむかえています。

寒暖の差もあってかここのりんごはとても美味。特別に広告などの媒体で宣伝をしなくても口コミで「美味しいりんご」の評価が全国に広まっています。

御年80歳を超えるりんご専業農家のYさんもこの地方の篤農家のおひとり。Yさんは、「今年は、作が良かった。出荷もあと少しで終わる」と語っていました。

ほかの産地とちがい豪雪地帯でのリンゴなど果樹栽培は、雪という自然との特別のたたかいがあります。1㍍をはるかにこえる積雪の下で冬の間に雪の被害から果樹をまもるのはほんとうに大変なこと。果樹農家のみなさんはそれを何年も繰り返し、数年に一度は甚大な豪雪被害に遭いながらも産地の名をまもり生業を発展させてきました。

村と隣接するこれらの果樹地帯にはそれぞれに縁戚関係が多く、そうした努力を私たちは身内としてもよくわかっているだけに、りんごを食べる時は農家のみなさんの苦労がふと頭にうかびます。

▼今年も積雪が1㍍をはるかにこえ、わが家はきのうで3度目の雪下ろしを終えました。積雪が増すにつれ、成瀬川も少しずつ川幅を狭くする季節です。