感動の拍手止まぬわらび座特別公演

創立70周年をむかえた劇団わらび座が、記念特別公演を7月31日から明日3日までの日程で行っています。

31日、ご案内をいただきその舞台を観劇することができました。くわしい内容は1日付けの秋田さきがけ新報紙が報道(写真はその掲載紙)していますが、別掲のプログラムにあるように第1部、第2部ともに座のオールキャストによるこの記念特別公演でしか観られない圧巻の演技が続き、感動の拍手鳴り止まぬ舞台となりました。

わらび座が発行する広報紙「わらびと」2021年号には、わらび座あきた芸術村の社員一同が70周年を機に思い描いていることを一人一人からアンケートで寄せてもらった内容が記されています。そこには「長い歴史の中でわらび座のスタートした時代から、今日までの歩みを舞台化。」や、「わらび座の役者総出演で歌舞とミュージカルの二本立て作品を創る。できれば全ナンバー生演奏で‼」などという言葉も載せられていました。特別公演の内容はそうした声に沿うものでもあったと感じられました。

今回の特別公演は、座の公演歴史が圧縮したかたちで構成されておりました。その昔、村で行われた公演や、47年前の1974年に座の劇場がつくられた時、ある全国規模の催しが劇場で行われそこにある役割で通った23歳当時のこと、そして劇場で時々の定期公演を観賞した過ぎし日々を私は思いました。歌にも、踊りにも、ミュージカルにも、それはほんの一部でしょうが、座と社員がこめる座の歴史がくみとられました。

東京オリンピック開催下、列島はその東京、首都圏をはじめとして爆発的といわれる新型コロナ禍・デルタ変異株による猛威のなかにあります。そうしたなかで、記念特別公演が開催されたこと、われわれ観る側はもちろんですが、何よりも演ずるみなさんの喜びがひしひしと伝わってきました。舞台のラストシーン、役者のみなさんの中には涙ぐまれていると思われる顔もみられました。観客を前に演ずることができたうれしさがきっと万感の思い熱くあふれてきたのでしょう、その姿には私も胸が熱くなりました。

スポーツも同じですが、文化・芸術、とりわけ文学、演劇、映画や音楽などからは、深い感動と「生きる力」をもらうことができます。コロナ禍をのり越え、わらび座が新たな前進と発展をとげられるよう応援団のほんの小さな一員として支えの心を寄せつづけたいと思います。わらび座のみなさん、すばらしい舞台ありがとうございました。特別公演は4日間しか行われずもったいなし。あの見事な舞台、無理でしょうが可能であれば今年中にもっと日程を増やしていただき、より多くの方々に観てもらいたいものです。

この日の公演開始にあたっては、秋田商工会議所の三浦会頭、地元の門脇仙北市長からのあいさつもありました。ほかにも首長や議会関係で活動をともにしている、あるいは共にした方々の姿もみられました。