味噌仕込み

関東地方にやや遅れてこちらもなごり雪が10㌢ほど積もったきのう。当座の活動に必要な書きものなどをしていての合間、自家用味噌の仕込み作業をする妻に少し手伝いました。

「仕込み」といっても、以前のように真っ黒な大釜で大豆を煮る、つぶす、こうじや塩を混ぜる、などの作業を自宅でやることはなく、そこまでの作業はみな業者さんまかせ。

自宅でやる作業は、そうして出来上がった味噌の素を業者さんから運んできて自宅に備えてある味噌桶に詰め込むことだけ。味噌に関わる作業は妻の手によって行われますが、この詰め込みだけは、桶に空気の残るような隙間をつくらずにやらなければならず、やや力を必要とします。それで我が家では、こういうときぐらいは「男の出番」ということで、詰め込みは長年わたしの役割となっています。

何十年もの間愛用している味噌桶には「味噌の素」がどんどん詰め込まれ、隙間ができないよう入念に圧して仕込みの最後の作業は終わりです。この味噌桶のふたが開き、ごちそうになれるのは、我が家ではおよそ1年半後となるでしょう。そういうサイクルで、複数の大きな味噌桶に味噌が蓄えられています。つまり、一昨年仕込んで今食べている桶1つ、それに昨年仕込んだまだ手をつけていない桶1つ、そしてきのう仕込んだ桶1つ、常に3本分の味噌は備蓄されているということになります。

我が家では、この味噌桶に加えて、野菜や山菜、きのこの味噌漬け用の桶もほかに備え、野と山の幸を年中いただいています。ほかに主食のお米もそんな具合で2年分近く貯蔵されています。

いつも記すように、村の農家ならたいがいはそんな備蓄具合でしょうから、自らの災害時も、ほかでおきた災害時の支援でも、その備蓄食料はほんとに役立ちます。東日本大震災時、備蓄のお米など我が家の小さな食料支援物資も被災地のみなさんに届けられました。