年末最後のあらげぞら(荒げ空)

きのう朝からほぼ休まず降り続き、夕方まで30㌢をこえる積雪が新たに重なりました。夜から朝は台風並みに発達した気団のために集落は猛吹雪に襲われました。強風とともに降った雪のほとんどは飛ばされて風下に吹きだまりとなり、それが屋根ではマブ(建物の風下にできた雪庇)に、山の尾根筋ではダシ(尾根の風下にできた雪庇)となりました。

 

 

 

地形上、村内でも「風の強く吹く集落」として知られるわが住む 所。そのために昨夜の雪は屋根にはほとんどたまらず風下にマブとなりました。それが今朝自重で耐えきれなくなり「ドーン」と音をたてて欠け落ちました。落ちた時の圧力で家がガタガタと揺れ、それで目覚めるということに。

こういうマブ、ダシ(雪庇)が発達した後の雪下ろし、登山や雪原の端歩きはとても危険です。ダシを踏み抜いて屋根や稜線から転落したり、山ではダシの落下がワス(表層雪崩)を誘発することがあります。山歩きでほかの人の転落を直前で見たり、カモ猟で雪原の端歩きをしていて川岸に転落した体験したことのある私は、雪庇の怖さが身にしみています。

▼横手での所用果たしついでに、「年越し、お正月用の買い出し」につきあい、なじみのスーパーに入り野菜や果物などの陳列棚をながめました。今にはじまったことではありませんが、そこであらためて「中国産」商品の多さにウーンとうなりました。

山菜などはその典型で、量としてはだんぜん多いゼンマイやキノコのサモダシ(ナラタケ)をはじめ、なんとアガキノゴ(サクラシメジ)にも中国産の字が。キクラゲなどもふくめ、乾燥できる食べもの、塩蔵できる食べものなど、貯蔵のきく食品は中国パワーが圧倒しています。