童と過ごす

先月4日に誕生していた孫(男子)と、日曜日久しぶりに対面。

いわゆるところのウチ孫(同居はしていない)で、これでウチ、ソトふくめて5人の孫たちの笑顔、泣き顔、愉快なうごきをまた見つめてゆくことになります。

誕生直後の幼いいのちもふくめ孫たちとその母たちを見つめていると、妊娠、お産の大事をふくめ「元始、実に女性は太陽であった(平塚らいてう)」といわれた女性たち、母親たちの偉大さを思います。

分子生物学者の福岡伸一氏(青山学院大学教授)は、著書「動的平衡(小学館)」のなかで次のようにのべています。一部をご紹介します。

「卵子と精子が出会って合体するとき、精子からはそのDNAだけが卵子の中に入る。精子のミトコンドリアは卵子に入り込まない。だから新たにできた受精卵の内部のミトコンドリアはすべて卵子由来、つまり母親のものである。」「ミトコンドリアDNAは必ず母親から子に受け継がれ、父親から受け継がれることはない」

犯罪捜査の報道でよく聞くDNA鑑定。生命を科学で解明したら、やはり女性、母体という存在はいのちの始まりからみても特別のものだったということです。地球上では生命進化の頂点にある人体の受精卵、それをつつみまもる子宮はいわば小さな宇宙のようにも私には思えます。

遡ることアフリカの地から、そのいのちを生み育ててきた世界の母親たちのはかり知れない尊さを思い、父と母によってつながれてきた命の連鎖を思えば、童たちは、地球のすべての人々の宝と思えてきます。

日曜日は、その赤ん坊を抱き、ちょっと成長株童とは散歩し、さらに成長株童とは雪上の河川敷を散策です。

今シーズン一度目の大雪が積もっていた雪原は、初めの積雪層が締まって固まりちょうど春先の堅雪のようになっていて足が雪に沈まず。なので、その上に新雪がふんわりと重なった後の日曜日は雪原歩きがまことに快適でした。

いつものように河川敷のノゼリとクレソン(オランダガラシ)を摘み、少々のこしていたユギノシタキノゴ(エノキタケ)を採り、お正月の飾りものとして木の実の枝を手折りました。童はセリ摘みをしながら泥土に手をやや深く挿して冬休み中のイモリと水中の生きものたちを引っ張り出し喜んでいました。湧水なのでイモリも深く潜らずにいたようです。