「翼状片」で今度は右眼を

左眼につづき右眼の手術をおととい終えました。「翼状片」という角膜の病で、黒目に薄い膜がかかるようになると乱視がひどくなり、その膜片を切除する手術です。

病の進み具合にもよるでしょうが、15分ほどの短時間で手術は終わり、日帰り治療で一週間後の抜糸というのが普通にたどる措置です。

眼の手術といえば、まことに多いのが白内障を患う高齢のみなさん。こちらと同じ日にも同じ手術室にある別の手術台には、白内障の方々らしい姿がみられました。

白内障と同じようにこちらの手術も局部麻酔でおこなわれますから、ぼやけながらも医師の手の動きがわかり、縫合のときの糸のうごきもかすかながら感じとれます。しかし、痛みはほとんどなく、患者の不安をやわらげるためでしょうか、手術室にはクラシックの曲が低く流れていて、その曲に関心がゆくほどに落ち着いた雰囲気の中で15分はあっという間に過ぎます。

昨年12月の左眼の時は、眼の玉に刃をむけられるのですから不安が少々ありましたが心配はご無用。明治、大正、昭和の初期頃にもこう素早くできたかは知りませんが、とにかく医術とはすばらしいものです。

こちらは手術を要する体験といえば、20歳代の頃に左右2つの扁桃腺を局部麻酔で切除して以来のこと。そのときは、確か椅子に座ったまま局部麻酔が施され、はさみみたいな術具でバチンバチンと扁桃腺を切りとり、入院治療でした。(40年以上前のことですから、今は、もっと改良された手術法となっているでしょう)当時のそれは、喉ということもあり術後数日間の苦痛がそうとうのものでした。それに比べたら、抜糸前までは眼がゴロゴロしますが、「眼の手術」という大事の割には安心な手術であることを両眼の体験から知りました。

また一週間、車の運転をひかえなければならず窮屈な日々となります。高所作業も片眼では危なく、そういうこともあって屋根の雪下ろしも4度目を済ませていました。とりあえず術後一週間、大雪とならないことを願っていましたが、どうも、そののぞみどおりにはならない、もしかしたら今冬最後かもしれない大雪予報が出されました。