集落の様子を視に上流へ

もう片方の眼の手術の準備があってきのうは通院。その後いつものことですが、村内の積雪と集落の様子をみながら成瀬川の最も上流部にひらける菅ノ台集落まで上がりました。立春直前でこの積雪規模ですから、例年紹介しているよりはるかに雪は少ないことがおわかりいただけるでしょう。

桧山台集落に人家がゼロとなってもう数年が経ち、今は、中森の2戸とここ菅ノ台の4戸の集落が昔からの村最上流部の集落となりました。そのため冬は特別の用事がなければ一般車の国道通行はここでストップ。以前のように気軽に冬の赤滝詣とはいかなくなっています。赤滝詣などは脇においても、人が住みつづける、家があるということはほんとに大きな意味をもつことがこれでよくわかります。

ところで全国の地方どこにも増えている空き家。村も大字田子内地区から大字椿川地区までその例外ではなく、とくに人の出入りがはっきりわかる雪の地方では、玄関と屋根の雪をみれば空き家の存在がすぐにわかります。屋根には雪が多くあり、あるいは玄関に人の踏み跡も除雪の跡もなし、そこはほとんどが空き家です。

全国の雪の村や町にくらす人々は「ああ、ここは空き家、ここも空き家」と、空き家がはっきりする冬は、いずこも複雑・さみしい気分にかられているのではないでしょうか。

屋根雪を一度も下ろさない様子の空き家は、同じ空き家でも完全に「管理放棄」か、管理したくても経費がかかってできない空き家なのでしょう。それは冬をひとつ越すごとに廃墟化してゆきます。豪雪地帯の空き家問題、空き家対策は、そうでないところよりはるかに大きな難題です。

▼冬の生きものたちで一番多く目に入るのは鳥のなかまたち。酉年だからというわけではありませんが、成瀬川に毎年姿を見せているらしいきのうの白鳥たちを今回も一枚載せておきます。

▼夕べから吹雪が続いています。早朝の外気温はマイナス8℃。家の窓も壁も久しぶりに豪雪の土地らしいフギ(吹雪)まみれの様子となりました。