雪国では水利がカナメ

国道や旧国道沿いでありながら流雪溝が整備されない地区が、我が家から西側などをふくめ村内にはいくつかの箇所であります。そのかわりに排雪で大きな役割を果たすのが、わが集落ではそばにある小川。

そこまでの雪運びを担うのはトラクターで、我が家のトラクターは、たんぼで動くよりもはるかに多い時間を冬にはたらきます。

流雪溝や流量の豊富な水路そば、あるいは排雪好条件の恩恵にあずかれない家々の多くでは、このようになんらかの除雪機械(トラクター、ローダーなど)を持たなければ車社会となった村の冬を越せません。こうした機械は、新品を求めるとなればウン百万円を要します。

見方を変えれば、流雪溝を利用されている方々はそれだけ大きな負担を流雪溝(公)に肩代わりしていただいているということになります。金額換算にしたら膨大な除雪費用を担っている流雪溝はほんとにありがたいもの。それだけに、村の防災無線でも留意が呼びかけられていますが、とくにこれからの寒中、マナーをまもった利用にはよくよく心がけてほしいものです。

さて、もうひとつ我が家の雪消しで大きな役割を果たすのはエド(池)。鯉を放つ2つのエドは冬には雪消しエドに早変わり。屋根から下ろす雪の3分の1ほどはこのエドの水で解かします。雪国にとって水利の便は生活に欠かせぬもの。毎年2㍍前後の積雪があっても、水さえしっかり保たれていれば冬のうちとりわけ厳しい2ヶ月はしのげるのです。