ささやかな贅沢

今年は国道397号も近年ではめずらしく2日に開通。村を貫く二つの国道がゴールデンウィーク時には通れるようになり、宮城、岩手の車をはじめ、県内外の方々が、春爛漫の山里と奥羽山脈緑の回廊のブナと残雪の景色を堪能しているはずです。

こちらの連休は「やれるときに、やれることをやっておかねば」ということで、3日、まだぬかるみの残るたんぼを無理して耕しにかかりました。この時で、たんぼにトラクターを入れたのは集落でまだ2~3人ぐらいだったでしょうか。その日までは雨天が多く、たんぼが乾きませんでしたから、おおかたは「無理をしない」での様子見が多かったようです。

大字田子内地区は連休までに耕起がほとんど終わっていますが、岩井川や椿川、大柳地区は、今日、明日、あさってが耕起真っ盛りとなるでしょう。

過ぎた連休に我が家へやってきた身内一同へのもてなしは、山菜のごちそうでした。なかでもみんなが共通して好物なのは、アザミの茎を鯖缶詰とともに鍋にする「アザミ汁」やアザミの茎の味噌汁。

CIMG3337-1CIMG3339-1CIMG3340-1その具材をめざして山入りし、大好きなアザミの茎を食べる時の童たちの姿を思い浮かべながら、手頃なアザミをよいしょっと背にして谷を下る途中、おいしそうなシドゲ(モミジガサ)と、きのこのワゲ(ヒラタケ)も背に加わりました。

春のヒラタケはきのことしては極上もの。アザミの茎と極上ヒラタケの入った味噌汁、これは質素だけれども、春の山里に暮らしているからこそできる我が家のささやかな贅沢でもあります。

CIMG3465-1CIMG3466-1連休過ぎになったら、その贅沢にササゴ(笹子・人里近くに植生する細めのチシマザサのタケノコ)が加わり、わが集落でもまとめて食べられるほどに顔を出しはじめました。

CIMG0001-1CIMG0002-1CIMG0003-1里山でほとんどの山菜が真っ盛りの頃になったきのう、いつもの年のようにわが家はたんぼに水を通しました。まず一度目の代掻きにこれからトラクターを入れ、畦塗り作業を今週から来週初めにかけては行えるでしょう。

水路の脇には、モミジイチゴの花が散り際の美しさをみせていました。