むかしの家そのままの一部

CIMG0005-198CIMG0005-197CIMG0001-197CIMG0007CIMG0004CIMG0003CIMG2252CIMG0001-198いずこも同じように、わが村でもそれぞれの集落には「おやがだしゅう」とよばれる旧家が何軒ほどかありました。

「おやがだしゅう」は、同じかやぶき造りでも家構えが大きく、柱や梁をはじめ内部の造作物も立派で、建具なども重厚な飾りなどがほどこされていました。

このほど、前からじっくりながめたいと思っていたその「おやがだしゅう」の家(明治18年に建築で今は誰も住んでいない)に、ムリをお願いして入らせていただきました。

そこには、むかしなつかしい土間の「あがりぱ」と「せんぎ」、土間に置いてあるむかし使ったままの「わらぶぢ石(ワラ打ち石)」、はのうえ(二階)にワラなどを上げるためにつかった長バシゴ、とどこあづげぇ(養蚕)につかった各種道具などがいっぱいみられました。

玄関のオド(くぐり戸)をぬければ、そこは125年前にタイムスリップしたような居場所となります。この「くぐり戸」に手をかけ、「あがりぱ」を踏んだ人々の往時の姿をしのびながら、煤光りの柱や梁を見上げ、「ほおっ、ほおっ」と感心のつぶやきをあげつづけました。