カネバヂ(スズメバチ)退治

9月定例会議はきのう終わり、通年議会なので「閉会」ではなく「休会」となりました。

この先、敬老会出席がふたつあり、保育園運動会、お隣岩手県奥州市の国道397号と一関市の国道342号間を結ぶ二つの市道(村の観光とも密接なつながりをもつ山域道路)の開通記念式典、広域市町村圏組合臨時議会、産業祭実行委員会、来月初めには朱沼神社祭、横手市制執行10周年記念式典などが当面の予定としてあります。

そして収穫の秋本番のとき。それら催しの合間を縫い、お天気ともにらみあいをしながら、稲刈りと乾燥・調整作業に励むシーズン入りへといよいよ向かいます。

CIMG0622-1CIMG0628-1CIMG0629-1CIMG0633-1ところで先週、身内の住宅にスズメバチが巣をかけていてその撤去作業を手伝いました。

場所は大通り裏、しかも高所の軒にある巣でそのままにしておいても住人への危害はあまり心配ありませんでしたが、すぐそばに小高い墓地があり、いちばん近いお墓は巣から目と鼻の先。まもなく彼岸の入り。お墓参りの時に、この墓所に来られる方々がハチに襲われたら大変、「彼岸までには巣の撤去を」と急いでのハチ退治に繰り出したわけです。

ここでのハチの巣退治はおととしに次いでこれが二度目。スズメバチはこの軒が気にいっている様子です。村ではスズメバチをカネバヂと呼び、このハチが巣をつくるとカネに縁起をかけてでしょうか「そんなに悪い気はしない」とよくいわれたものです。しかし、下手すれば命を奪われるほどのハチですから、縁起などと悠長なことは言っておられません。

ここの巣は高所にあるため撤去退治もなかなか苦労がつきもの。それでも、県内の自治体にさきがけて村が備品として用意し、無料貸し出しをしてきた完全防護服(2揃え)と殺虫剤があるので、素人でも気をつけてむかえば退治はできます。(巣のある場所とハチの被害の及ぶ範囲についての「公」か「私」かの線引き判断はなかなかむずかしいのですが、公的な被害が大きく想定される場所の巣撤去には、内容によっては個人対応で済ませられない場合もありうると思われます。巣の撤去対応についてあと少し「ごく稀の場合」への公としての課題解決が残されているようにも感じます。)

巣に近づけばハチは執拗に攻撃をしかけてきますが、完全防護と殺虫スプレーには彼らも勝てません。落とした巣の中には幼虫がいっぱいでしたから、巣はこれからまだまだ成長したでしょう。今のうちに撤去できて、正直ホッとしています。なにしろ相手は日本最強の毒虫、人間にとって人命を奪われる被害は、公的機関やマスコミがあげてとりあげ対応するクマなどをはるかに上回る、国内でもっとも恐るべき生きものなのですから。

CIMG0642-1CIMG0645-1CIMG0646-1▼彼岸入り前ですが、アケビが熟れ盛りに近づきつつあります。秋を告げるカオ役たちの登場が、やっぱり1週間ほどいつもの年より早くきているのでしょうか。今年はアケビもヤマブドウもブナグリも大がつく豊作の様子。野のいきものたちは大喜びの秋でしょう。