里のリンドウも花開くとき

CIMG0393-1CIMG0394-1高原とちがい、人里のリンドウ植生地はむかしにくらべ年々少なくなっています。そんななか、わが家のまわり堰沿いの湿地や法面には、ぽつりぽつりと野のリンドウが今でも見られ、それが咲きはじめています。

栽培されるリンドウの美しさとはまたひと味ちがう、野のリンドウの趣き深き美しさも魅力的です。同じ野のリンドウでも高原の花はずいぶん色濃いのですが、里のリンドウは淡青色なのでそこに固有の野趣を感じます。

トントントントン、妻がミンジャ(台所)しごとでつかう包丁の音がきこえる窓越しに、今は秋の花たちがいっぱい。リンドウ、オミナエシ、オトコエシ、ハギ、オヤマボクチなどなど、「花っこ、見ながら、ママザメでげる(炊事支度ができる)」と妻。そう、春から秋までわが家台所裏の小さな法面は、四季の野の花たちの彩りが続きます。

CIMG0396-1その野の花が時折の風と雨に揺れるなか、きのうは二人で中断していた薪摘み作業へ。これからは、冬をむかえるための段取りを一つずつ仕上げてゆく、そんな日々となります。