除排雪に欠かせぬ水を見つめて

CIMG9411-1▼「役場のすぐ前を川が流れている」村を視察で訪れたある方がこんな言葉を発したことをおぼえています。豪雪の地では、除排雪への水利用が最大のカギ。流雪溝はもちろん、夏場に農業用水や生活用水に使われる水路の多くが雪捨て水路に姿を変えます。           ▼村役場前の水路「伊達堰(だでぜぎ)」は、そんな水路の中でも村で最も流量が豊か。役場付近は勾配も緩くないためその流れも急で、役場や農協前、家々の雪が水路に寄せられても、たちまちのうちに雪は成瀬川まで流れ下ります。

▼「この、へぎ(堰)、あるおがげで、みんな助かる」は、ここを通る度によく聞かれる声。この水路は、年間ウン0万円分の除排雪費相当分の価値、役割を果たしているはずで、水とはほんとにありがたいものです。

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▼豪雪の村では、雪対策が永遠の課題ともいえます。その時に効果の大きい水利、村内のあらゆる水源、水脈、水路のさらなる有効活用、水路や川、除排雪の便のいい土地への住家やはたらく場所建設の督励、成瀬川本流の豊富な水をさらに雪対策に活用できないかなど、可能性ある地区での創意工夫も今後は考えてゆきたいものです。