6月定例会議終わる

村議会6月定例会議はきのうですべての議案審議を終え休会となりました。

補正予算案など議案はすべて可決され、最終日に追加提案された副村長(前村建設課長の谷藤登氏)の選任同意案も、無記名投票による採決の結果全会一致で同意となりました。

谷藤登氏(61歳)には、議案審議終了後に挨拶をしていただきました。

谷藤登氏の任期は令和4年8月1日から令和8年7月31日までの4年間となります。

執行当局の村三役では教育長が空席となっており、これについても閉会にあたり村長より一定の考えをしめす発言がありました。

6月定例会議は終わりましたが、7月はこれからも都内での会議出席もふくめ村外に出ることが多い行事日程でびっしりです。そういうなか、新型コロナが全国的にも県内でも感染拡大第7波といわれる状況下にあり、いろんな行事予定に影響が及ばないことを願う日々となります。

水上の宝石、咲く

村でも真夏の暑さが続くようになった先日、あこがれのヒツジグサの花が咲く頃と沼に向かいました。

今年はやや生育が遅れたのか、花の咲きはまだ少なくほんの数えるほどしかみられません。

でも、この花は群生よりもポツンポツンと咲くところに見映えがあり、ながめるにはそれで充分。花姿は、まるで水上の宝石とでもたとえたくなるほどです。沼の岸辺には、遅く産みつけられたモリアオガエルの卵も少し残っています。

そばの野には、アザミやエゾアジサイも花盛り。山里は園芸種のアジサイやハナショウブ、アヤメも加わり夏の花々にいろどられる季節入りです。

沼のジュンサイもようやく摘み頃となり、酢醤油でおいしくいただきました。湧水に育つ天然ジュンサイは格別なおいしさです。

▼国道342号整備促進期成同盟会の総会が一関市できのう行われ村長、建設課長補佐とともに出席。同国道は観光をはじめとする村の産業振興にとって最も重要な路線であり、今年の総会でも冬期間通行止め区間のゴルデンウィーク前の早期開通など喫緊の具体要望を決め、関係機関にはたらきかけることにしました。

一般道路を村から一関市に向かうには、国道397号に入り胆沢ダム手前から栗駒焼石ホットラインを経て祭畤で国道342号に入るのがもっとも効率よい通路で、きのうもそれを往復しました。

そんなわけで今年はじめて岩手側の国道397号を通りましたが、昨日現在で岩手県側の道路脇の草が刈り取られていないために普通乗用車でも安全通行のさまたげになりかねないところが部分的にありました。秋田県側は一度きれいに草が刈られていてだいじょうぶです。

草を避けようとすればセンターラインぎりぎりまで右寄りになり、もしかしたらラインを越えてしまいかねない所も一部あります。そういう箇所では対向車との出会いも心配で、これは危険です。大型車や観光バスなどだとなおさらでしょう。毎年のことですので草の刈り取り作業はもちろん計画されているのでしょうが、一日も早く草が刈られ、通常の道路幅が確保されるようにしてもらいたいものです。

きのうは村と村議会合同による、集落要望箇所の視察がありました。国道342号は村の基幹道路でもあり、前述の理由で私は村内視察には出られませんでした。

参議院選挙終わる

10日投票の参議院選挙が終わり議席が確定しました。安倍晋三元総理が遊説のなかで暴漢に銃撃され急逝という重大事件がおきるなかでの選挙でした。凶弾に命を奪われた元総理のご冥福をお祈りし、心から哀悼の意を表します。

自分の意にそわない相手に対しその命を奪うという卑劣・残忍な行為は断じて許されるものでなく、強い非難の声をここからもあげたいと思います。

選挙は、本県選挙区からの立候補者が6名と久しぶりに多数となり、現職の石井浩郎氏(58歳)が激戦を制し3選を決めました。村の投票率は72.57㌫。70㌫を越えたのは本村のみで、いつものように県内最高となり、有権者意識の高さを今回の選挙でもしめしました。

石井氏をはじめ本県選出、あるいは出身、本県とゆかりのある与野党国会議員の各氏には、これまでも村や地域の要望等でとてもお世話になっております。当然ながら政権与党の方々へは要望の機会も多く、それらの結果が様々なかたちで村づくりや地域の振興に結びついております。今後も、諸々の要望でお願いにあがることになる予定ですので、皆様どうかよろしくお願いいたします。

薬草採取はじまる

わが家でお茶がわりに毎日飲んでいるのは野草茶。原料はドクダミとヨガノハシ(ゲンノシヨウコ)、それに香りを楽しむトリキ柴(クロモジ)です。いずれもよく知られ利用の多い薬草です。

先日はまず採取量の多い花まっ盛りのドクダミが妻の手で採られ、陰干しされました。
この後、クロモジや十薬と呼ばれるゲンノショウコ、それにネナシカズラも採取されます。

▼先週末からは、妻が作る畑から獲れたキュウリやナスが途切れなく食卓にあがっています。

加えて畑からはブロッコリーやカブ、キャベツ、しゅんぎくも食べ頃で登場。それら野菜とともに山菜のミズ(ウワバミソウ)やホギ(フキ)、さらにまだワラビも加わってならびますから、久しぶりに野の菜、山の菜で食卓はにぎやかとなります。

もがれてきたキュウリのなかには、ふたつのキュウリがくっついたまま生長し、そこから葉っぱも出るというおかしな姿もありました。ナスやトマト、キュウリには時々見られる異形です。

一般質問は3議員で

6月定例会議2日目の本会議では3議員による一般質問が行われました。

備前村長は初めて村長としての質問を受ける日となり、質問者の再質問、再々質問までへもふくめ初の答弁体験となりました。

会議は、後に陳情2件を審議し、散会後には予算特別委員会も開かれ補正予算案などを審査。予算委員会に先立ち、5月以降採用となった地域おこし協力隊員5名の紹介もありました。これで在籍の村の地域おこし協力隊員は計21名となります。

▼村の山菜は、ミズ(ウワバミソウ)やホギ(フキ)が旬の季節入りです。簡単に採取できていろんな調理につかえる2つの山菜は、山村の台所をあずかる人々にとってはまことにありがたい野の菜。2つとも、これからお盆の頃までずうーとおかずの助っ人役として食卓にあがりつづけます。

おととい水を落とした田んぼでは、水はけをよくするためにきのうと今日で溝切りを行いました。化成肥料を標準の8割ほどに抑えているわが家の稲は例年生長の勢いがそれほど強くないのですが、今年は天候の影響もあってなのか茎の数がさらに少なく収量は例年より下がるかもしれません。

イモリの死体に群がるオタマジャクシ

おととい、田んぼの草(クログワイ)取り作業をしていて「オッ」と思わず声をあげたシーンがありました。

そんな声が出たのは、イモリの死体に群がっているオタマジャクシの姿を見てのこと。イモリの死因はわかりませんが、オタマジャクシがその死体にいっぱい群がっているということは、腐敗しはじめた体を食べているということなのでしょう。

オタマジャクシが雑食だということはどなたもわかっているでしょうが、生きもの、それもイモリの死体まで食べるとは。雑食とはいえオタマジャクシへ抱く自分の想像(かよわい)をこえてこの場面は少々の驚きで、オタマジャクシの生きる力のたくましさにはたまげてしまいました。

それから一日おいてのきのう、そのイモリの死体はきれいに何一つ残らずなくなっていました。オタマジャクシの大群によってすべてが分解されてしまったようです。

▼ボンアゲズの羽化も終わったようなので、きのうは中干しのために田んぼの水をいったん落としました。水たまりにしか棲めなくなるオタマジャクシの一定数は、逃げることができなくなりカラスや哺乳動物たちの絶好の食の対象となるでしょう。

ボンアゲヅ(アカネトンボ)羽化

昨日とおとといは田んぼの草取りで汗を流しました。

水稲は田んぼの水をいったん落とす「中干し」の季節をむかえようとしています。わが家ではその中干しの前に手作業での草取りを行います。

草取りの対象となる雑草は通称「ビッキの鼻通し」と呼ぶクログワイ。ほかの雑草は田植え直後の除草剤ですべて発生を抑えることができますが、芋状の塊の根をもつクログワイは田植え時の除草剤散布では駆除効果が薄く、こうして手作業での除草をすることになります。水田雑草のなかでもやっかいの筆頭格にあげられるのがクログワイなのです。

栽培面積を多くもつ方々は手作業の除草はムリなので、この季節以降に再度除草剤を散布する方々もいます。

腰を折っての草取り作業は体にきついものですが、取り終えた田んぼをみれば雑草がなくなって稲も気持ちよさそう。同じようにこちらの気分もすっきりです。

田んぼのなかでは、やごから羽化し始めたボンアゲヅ(アキアカネの仲間)が、軟らかな羽でひらひらとやっと飛べる状態で稲株にいっぱい。水中にはまだ羽化していないヤゴもいて、時々作業の手の中にも入ります。

ミズカマキリや何千何万ものオタマジャクシ、そしてイモリ、たまにはトノサマガエルもいたりして、草取りは、見飽きることのない生きものたちといっしょの作業となります。
おかげで、彼らの動きを眺めながら時にゆっくりと腰を伸ばしたりとするわけです。

モミジイチゴ熟れる

熟れ盛りのモミジイチゴの実が田んぼ脇の土手にみられるようになりました。

イチゴの実としてはめずらしく赤ではなく、オレンジ色に熟れるモミジイチゴ。甘さもやはりほかの野のイチゴとはまったくちがい、ふくむとほかにたとえようのないさわやかな味覚が口中にひろがります。野のイチゴをそれほど好まない妻も「これは、美味い!」とうなづきます。

野の木の実たちはなべて今年は豊作の気配が濃いようですが、わが田んぼわきのモミジイチゴはいつもの年より実の着きが少ないようです。極端な不作となった湯沢市など県南地方のサクランボと同じで、地域的な天候が影響したのでしょう。

▼1日正午に一般質問の通告が締め切られ、今定例会議は3議員の質問予定となりました。質問は7日に行われます。

共同草刈り作業、消防訓練大会

土曜も日曜も早朝5時から、田んぼの用水路組合と集落全体の2つの団体の共同草刈り作業へ出ました。いずれの作業も用水路のほかに国道・村道脇や水路に連絡する道路等もふくめた草刈りです。集落の作業ではさらに加えて村管理の公園の草刈りも行われました。

5時からの作業開始ですから、みなさんそれぞれ4時頃に時計やスマホの目覚ましをスイッチONしているようです。が、農家はたいていこの季節だと4時頃には起き始めているので早朝作業そのものはそれほど苦になりません。

用水路も道路脇もこの時期になると草丈が伸びていて作業は難儀。なかでも作業を手こずらせるのは縦横に伸びた「くずの蔦」で、草刈り機械、通称(ブッシュ)も、地を這うこのくずの蔦は刈りにくく、頻繁に機械にも蔦がからみつくのでまことにやっかい。集落の作業は2時間ほどを要してやっと終わりました。

ということで村全体の水路や道路脇の草刈りもほぼ終わり、道路脇は全体がすっきりとした風景に変わっています。

▼日曜日は共同作業後に一息ついて村消防団の訓練大会へ。コロナ禍により中止となっていて大会は3年ぶりの開催です。コロナ感染症が県内はもっとも抑制傾向にあるものの下げ止まりのままでもあることからでしょう、大会につきものの規律訓練は村では行われず、新調された活動服を初めて着けての小型ポンプ操法のみの競技となりました。

優勝し湯沢市雄勝郡支部の大会に小型ポンプ操法の部で出場することになったのは第3分団第3部(大柳地区)。表彰された方々(総合優勝や最優秀選手など)をはじめ競技を披露されたすべてのみなさんの真剣なうごきに感謝を申し上げたところです。大会のこの日まで、早朝から仕事を終えての夕刻、そして休日と、みなさんはほんとうに練習に明け暮れの日々でした。団員とともにその活動をささえるご家族のみなさんや常備消防の分署のみなさんへも深く敬意をはらいたいと思います。支部の大会が月末にまたありますから練習は続きます。

▼先日、二十歳の頃に農業の先進地研修で1年間住み込みでお世話になった相模原のSさん宅からトウモロコシが贈られてきました。いつも初モノはこの定期便でごちそうになります。箱の中には、いっしょにつくられているのでしょう、ナスとキュウリもそっと詰め込まれていました。

ご夫妻は80歳を過ぎていますが、元気に野菜栽培をつづけているお姿を想像すると「こちらは、まだ71歳。あんまり自分の年寄り話はしていられないなぁ」などと思います。旬の食べ物の贈り物は、初モノの美味しさへの感謝だけでなく、生き方を教えられる気分にもなるのです。

6月定例会議はじまる

村議会6月定例会議が6月30日から7月13日までの日程で開かれています。

去る5月の村長選挙において新しく村政を担われることになった備前博和村長の就任が6月1日からであり、諸々の事情を考慮し定例会議の開会時期を遅らせたものです。

きのうは、備前村長の初の所信表明と行政報告が行われました。行政報告のなかでは、新たな施策として「帯状疱疹予防接種助成事業」として費用の一部(半額)を助成することなども述べられました。これは議案として審議する補正予算案にくみ込まれています。

新たな舵取り役のもとで村政運営がなされるにあたり、私からは、執行権と議決権の役割を共によく認識しあって自治を前進させてゆきたい旨を込め、新村長へのご就任お祝いと期待の言葉とさせていただきました。

きのう付で任期いっぱいとなり退任される吉田正代表監査委員からは、会議散会後に議場で一言ごあいさつをしていただきました。長いあいだの監査役、ほんとうにご苦労をおかけしました。

そういうことで、監査委員の選任同意案件がきのう提出説明後に即採決され、投票によって元役場職員(会計管理者)の冨田幸市氏が新しい代表監査委員として選任されました。任期は本日1日から4年間となります。

▼季節の移ろいがほかよりやや遅い村では、園芸種のアジサイに先立ち、野のエゾアジサイが咲き始めています。クリの花も真っ盛り、マタタビの葉っぱも真っ白で、村の自然は梅雨時特有の姿が方々で見られるようになりました。