昨日とおとといは田んぼの草取りで汗を流しました。
水稲は田んぼの水をいったん落とす「中干し」の季節をむかえようとしています。わが家ではその中干しの前に手作業での草取りを行います。
草取りの対象となる雑草は通称「ビッキの鼻通し」と呼ぶクログワイ。ほかの雑草は田植え直後の除草剤ですべて発生を抑えることができますが、芋状の塊の根をもつクログワイは田植え時の除草剤散布では駆除効果が薄く、こうして手作業での除草をすることになります。水田雑草のなかでもやっかいの筆頭格にあげられるのがクログワイなのです。
栽培面積を多くもつ方々は手作業の除草はムリなので、この季節以降に再度除草剤を散布する方々もいます。
腰を折っての草取り作業は体にきついものですが、取り終えた田んぼをみれば雑草がなくなって稲も気持ちよさそう。同じようにこちらの気分もすっきりです。
田んぼのなかでは、やごから羽化し始めたボンアゲヅ(アキアカネの仲間)が、軟らかな羽でひらひらとやっと飛べる状態で稲株にいっぱい。水中にはまだ羽化していないヤゴもいて、時々作業の手の中にも入ります。
ミズカマキリや何千何万ものオタマジャクシ、そしてイモリ、たまにはトノサマガエルもいたりして、草取りは、見飽きることのない生きものたちといっしょの作業となります。
おかげで、彼らの動きを眺めながら時にゆっくりと腰を伸ばしたりとするわけです。