初雪に映えるモミジ

里への初雪があってからの冬囲いなどということは何10年ぶりでしょうか、きのう、日々の所用を役場で済ませてから、まずは少しの花木などを囲い、除雪機などを仕立てました。

cimg7841-1cimg7842-1cimg7844-1cimg7847-1cimg7846-1冬支度がこんなに遅れたのは、10月末からこれまでの諸日程がたてこんだため。あとは住家と格納庫の囲いに一日、エドかぎ(雪消し井戸・鯉のいる池の泥上げ)に一日を要しますが、これは二人作業がはかどるので妻が手のあく日を待ちます。

紅・黄葉に降る雪は初冬の季節が生むひとつの芸術作品のよう。それは、美しくもあり、うらさびしくもある特有の風景をつくりだします。

我が家まわりの赤と黄のもみじも、雪を背景にしてあざやかに染め上がっています。この初雪がとけないうちなら、白、紅、黄、緑がつくりだす景色に人々の目がひきつけられるところが方々にあるでしょう。

内外とも緊迫したなかでの都内行動

cimg7765-1cimg7766-1cimg7779-1cimg7771-1cimg7777-1cimg7780-1cimg7774-1cimg7782-16日の首都圏なるせ会。東京はよく晴れ、高橋よしひろさんや佐々木桂さんなども出席の総会はいつものように大盛会。
来賓のみなさんもふくめ、東成瀬の郷土料理の数々に「これは、んめぇ、おいしい、めずらしい」と、感嘆の声をあげていました。

この日を同級会に設定、そのためにはじめてバスを利用された方々がわが岩井川地区でも2グループほどあり、ほかもふくめて在首都圏の同級会テーブルがあっちにもこっちにも。同級生と会える、ふるさとの香りと味をいっぱい楽しめる、なるせ会総会はそういう方々にとっても貴重な場とされているようです。

cimg7786-1cimg7787-1cimg7791-1cimg7796-1cimg7798-1cimg7800-1cimg7802-1村長と我々議員は、関係する職員とともに翌7日は衆参議員会館、総務省、国交省、財務省へ村独自の要望活動へ。一区選出の富樫衆院議員が総務大臣の政務官に就任となり、お忙しい中、政務官室で要望を受けていただきました。なんとその秘書官に光永祐子氏が就かれていたことにびっくり。総務省から県に派遣されていた当時、県南3町村の議長会で研修会の講師にお願いしたこともあり、直接お世話になった方だったのです。

要望は、総理官邸において菅官房長官からも貴重な時間の中を受けていただきました。この日も、TPP関連などで国会が重要局面にあり、なおかつアメリカ大統領選挙の投票日でもありました。官邸の中は、これまでこちらがおとずれたどの時よりもマスコミ記者の数が多いという緊迫状況の雰囲気。そのような中で、われわれのために時間を割いていただいたことに深く感謝した次第です。

官房長官や各省庁幹部の方々へ直接要望を届けられる日程設定では、御法川衆院議員(財務金融委員会委員長です)と事務所のみなさんに今年もご尽力いただきました。お会いできた石井参院議員、進藤参院議員をはじめ各議員事務所のみなさんにも感謝です。

そして8日、全国町村議会議長全国大会が9日に開かれるに先立ち、県町村議会議長会の全員がそろって県出身の与党全議員へそれらの要望を直接渡し、あいさつをいただき意見交換。金田法務大臣も極めて多忙日程の中かけつけてくれました。

cimg7818-1cimg7812-1cimg7828-1cimg7835-1昨日はその町村議長会の全国大会。当日は米国大統領選挙の開票日で午後には開票結果が判明の時。安倍首相、衆院議長や関係大臣などが挨拶され、富樫政務官も総務大臣の代理で挨拶されました。来賓の衆院議員(参議院は本会議開会中)もふくめみなさん、大統領選挙の開票推移、結果が気になってしょうがない時間帯ではなかったかと思われます。午後2時少し前、大会中の会場には、トランプ氏優勢の情報を知った独特の気が漂いました。

cimg7815-1cimg7837-1きのうの都内は完全な冬装備の方多し。代々木公園も風が冷たくくつろぐ人は少なし。トンネルを抜けたら秋田は雪。妻からは「車庫に長靴を用意したから」とメール。除雪車が出動した今朝、トランプ氏勝利(番狂わせ)報道一色のなか、初雪を目にタイヤ交換です。

あっちへこっちへとあわただしく

4日~6日はあわただしい動きの一日となりました。

cimg7706-1cimg7709-1午前は、部落長(自治会長)会議でした。すでに村にたいしてあげられていた今年の各集落の要望。春の会議以降に対応・検討などがされた後、説明として加える必要があることなどをふくめ部落長に村の考えをあらためてつたえる、これが会議の主な目的です。

毎年、地区要望を出していただくために村と議会が連名で各地区によびかけていることもあり、すでに要望箇所について村と議会による合同の現地調査がおこなわれています。

現地調査の結果、要望文書に記載された内容と実際に求める要望内容にくいちがいのみられるものもあり、会議後、それらについては整理して対応すべきことなどを地区の関係者をふくめて話し合ったところです。

cimg7711-1cimg7713-1cimg7721-1▼午後は、種苗交換会の褒賞授与と閉会式があり湯沢市の文化会館へ。

村のなるせ加工研究会の瓶詰め・肉みそ仙人米セットの農林水産大臣賞、高橋盛喜さんのトマト(麗夏)の知事賞など、壇上で栄えある授賞をお二方も受けました。受賞者を代表しての答辞も加工研究会代表の谷藤トモ子さん。受賞されたみなさんの今後のさらなる精進発展を期待するものです。

▼式典後、役場で議会の運営委員会と全員協議会の開催へ。11日の臨時会議の運営を確認し合い、それに議案と役場庁舎内の一部改修内容について説明をうけるための会議です。

今臨時会議に提出される庁舎内部改修の歳出追加補正予算案では、庁舎、開発センターのかなりの内部模様の変化と一部団体の執務場所変化の内容がくわしく説明されました。

cimg7728-1cimg7730-1cimg7736-1▼5日午前は国道13号院内道路(自動車専用道路)の開通式へ。こういうお祝いの場には音楽や舞がふさわしい。紅葉真っ盛りの野外セレモニーでは雄勝中学校吹奏楽部のみなさんの演奏と地元小町太鼓のみなさんの響きが開通式を盛り上げてくれました。

▼開通パレードを終えてすぐに村へ引き返し、コンビニで求めたパンをかみかみ今度は村の中学校創立70周年、統合40周年の記念式典とコンサートへ。

cimg7738-1cimg7746-1cimg7750-1cimg7753-1cimg7759-1cimg7755-1cimg7763-1cimg7764-1コンサートには、村出身ソプラノ歌手長谷川留美子さんがかけつけ、なつかしい童謡や唱歌のメドレー、それに続き「翼」、「Stand alone」などを披露してくださいました。中学校生徒全員による合唱もすばらしいもの。吹奏楽部も水準の高い演奏でコンサートを盛り上げ、生徒全員による吹奏楽演奏(指揮はスポーツ部活動の生徒)、長谷川さんを囲んでの全員によるふるさとの合唱には胸と目頭が熱くなりました。すばらしいコンサートありがとうです。

▼夕刻~夜、ためた仕事をかたづけ、6日朝5時、東京にむかいました。

晩秋~初冬のキノコたち

cimg7643-1cimg7646-1cimg7647-1cimg7649-1cimg7670-1cimg7667-1cimg7668-1cimg7672-1cimg7674-1cimg7682-1cimg7660-1cimg7488-1cimg7623-1cimg7621-1cimg7633-1cimg7611-1cimg7618-1cimg7608-1cimg7637-1cimg7627-1cimg7629-1自宅すぐそばの里山では、ブナやミズナラの林にコシアブラやモミジ、トリキシバ(クロモジ)などが紅葉盛りです。その樹下にはコナラヒメジ(シモフリシメジ)とヤマドリモダシ(クリタケ)、ムギダゲ(ムキタケ)が見られ、サモダシ(ナラタケ)、ナメラコ(ナメコ)、ブナシラダゲ(ブナシメジ)、ハダゲヒメジ(ハタケシメジ)そして初冬に盛りとなるユギノシタキノゴ(エノキタケ)たちも家周りわずかの範囲で目にすることができます。

場所によって大きなちがいがあるでしょうが、私の通う山では、オオヒメジ(ホンシメジ)と同じようにコナラ、ヤマドリいずれも今年の発生量が少ないようです。ムキタケは例年と同じようによく出ていますが。

二つのキノコとも、一級の味をもつすぐれものの仲間。とくにシモフリシメジは高級感もあり、我が家ではお正月の「すましもぢ(お雑煮)」に欠かせぬ出し味と餅をひきたてる食材として重宝しています。

今年のサモダシは、「こんなに不作はめずらしい」というほどのはずれ年。お天気環境は、この種の菌類にとって何十年に一度というほど発生には厳しい年だったようです。それはホンシメジにもあてはまるかもしれません。

サモダシは家々で毎年大量に塩蔵され、村人にとって冬の間は「しょっちゅう食べる」という方がいるほどに人気のあるキノコ。サモダシ食文化があるといってよいほどに、村人の食生活とは切り離されないキノコです。それだけに、不作を残念がっている会話が様々なところで交わされています。

cimg7657-1キノコの森はドングリの森でもあります。晩秋から初冬、越冬のため体にたっぷりの脂肪を蓄えようとクマたちはドングリを大量に食べます。森には、新しいクマの糞がこのように所々に見られますから、時々大きな声を出して自分の存在をクマに気づかせることが大事なのです。

cimg0001-103-1cimg0002-103-1▼きのう午後は自衛隊秋田地方協力本部創立60周年の記念行事で秋田市へ。式典の後には海上自衛隊大湊音楽隊(大湊地方総監の直轄部隊)の演奏会を観賞しました。青森県むつ市を拠点に、北海道全域と、青森、秋田、岩手の東北3県を中心に演奏活動を行っているという同音楽隊。祝賀の夕べでは、秋田県民歌、海の見える街、サムシング、小言の多いおじいさん、マンボ・インなどが奏でられ、およそ1時間近くの演奏会は聴衆を魅了してあっという間に過ぎました。

cimg7695-1cimg7692-1cimg7694-1cimg0001-104-1cimg0002-104-1▼今朝の気温1℃。昨夜からの冷えと雨でスキー場ゲレンデまでついに雪が下りました。国道も県境部は夜間通行止、7日正午で冬期間閉鎖。真っ白な村がまもなくきますが、こちらは冬囲いもまだ終わらず。9日の全国議長大会後まで里への積雪なきよう願うのみ。

歴史の節目、第50回県農業委員大会

第50回の県農業委員大会が、種苗交換会開催地の湯沢市(文化会館)で行われました。

cimg7596-1cimg7597-1cimg7603-1今回の大会は、改正された農業委員会法施行後初めての開催であり、県農業会議が一般社団法人化となって最初の大会でした。

大会では開催地の県南地区(大仙、仙北、美郷、横手、湯沢、羽後、東成瀬)が運営委員長や議長などをつとめるという規定があり、今回は羽後町の小野会長さんと私が議長団として議事の進行にあたりました。こちらが県大会議長団をつとめたのはこれが3回目ですから、県南地区にも案外短いサイクルで大会(種苗交換会)がまわってきていることになります。

すでに新農業委員会法にもとづいて新しい農業委員会体制に入った市町村も県内にはあります。しかし残りの多くは来る12月議会などで条例を定め来年の7月改選時に新しい体制に移行します。そういう歴史の節目となる大会でしたので、壇上では、感慨を深くしながら進行の時を過ごしました。

大会では、農業会議会長表彰も行われ、15年以上就任の委員表彰者31名のなかにわが村からは、谷藤怜子さん、伊勢谷勝美さん、高橋忠弘さんの3委員が入りました。帰りの車中、村の同僚委員一同の心を込めて長年の活動に敬意と感謝を申し上げました。

cimg7594-1cimg7593-1cimg7595-1大会を準備する運営委員会の前に、さっと農産物などの展示場に立ち寄りました。時間がなかったので村の加工研究グループが農林水産大臣賞を受賞した加工セット品や、トマト、りんどうなどを目にしただけですが、ほかの作物やキノコ、民芸品などをふくめ、村からの出品の種類がこのように多彩になっていることはほんとにうれしいこと。

会場にならぶ全県からの品々はみなさんの長年の技術の蓄積が産んだ努力の結晶で、芸術品みたいなものばかり。種苗交換会は、いわば「農の芸術展」ともいえるものです。

国道397号の通年通行実現を前面にかかげて

国道397号整備促進期成同盟会の秋田県にむけた要望活動がきのう行われました。

cimg7590-1cimg7591-1奥州市や横手市、湯沢市のみなさんとともに地域振興局建設部と県建設部へむかい、路線全体の要望内容などをお届けしながら、秋田側の主な要望2点についてとくに詳しく説明がなされました。

2点の一つは、冬期間もふくむ通年通行確保のための整備促進及び具体的手法の調査検討。もう一つは、冬期通行止め区間のゴルデンウィーク前の早期解除のための整備促進です。

観光での交流人口増とともに、村の直売所や接続する各道の駅などでも互いに隣県のお客さん、それも何度も訪れる方が多く、通年通行が実現すれば経済面でも大きな役割を果たすことにつながります。圏域の秋田・岩手(広くは宮城などもふくめ栗駒国定公園の範囲全体)周遊観光のうえでも2点の秋田側要望内容は道路利用者の大きな願いとなっています。

地方創生の一つのカナメをなす道路整備促進。冬季閉鎖となっている太平洋側と日本海側を結ぶ300の数字がつく3桁台国道の通年通行体制のいわばモデル盤として、この397号が通年通行実現にむけて検討の扉を開けられるよう、これからもあらゆる可能な機会をとらえて声を上げ続けなければなりません。「通年通行は沿線の地方創生に欠かせぬもの」との声をです。

▼過ぎた日曜日の午後、猟友会の総会にむかう前、童とともに赤滝をおとずれました。

cimg7504-1cimg7506-1cimg7511-1cimg7513-1cimg7514-1cimg7521-1cimg7522-1cimg7526-1cimg7528-1cimg7534-1cimg7538-1cimg7544-1cimg7550-1cimg7551-1cimg7533-1cimg7553-1cimg7555-1cimg7557-1cimg7561-1cimg7563-1cimg7565-1cimg7566-1cimg7568-1cimg7569-1cimg7570-1cimg7573-1cimg7571-1cimg7508-1cimg7579-1赤滝周囲の紅葉は盛りを過ぎ、川面には落ち葉が途切れることなくゆるやかに流れる季節入りです。小沢には産卵のためでしょうイワナが遡上し、枯れ木には晩秋のきのこムギダゲ(ムキタケ)やジェンコシナダゲ(オツネンタケモドキ・よいだし汁のキノコでウドンのだしなどにつかう)があっちにもこっちにも。沢でイワナをみた童は、「ここ(小沢)も、なくなるんだよね」と私に言います。「うん、そうだよ」と、私。

この日の赤滝神社では、桧山台に先年までくらしておられた猟友会仲間のTさんとバッタリ行き会いました。キノコでも採りにきたのかとたずねましたら「雪降るめぇに、神社さ、した(雪降る前に、神社に、来た)。桧山の神社も拝んでえぐ(行く)」と言います。

cimg7583-1cimg7582-1cimg7588-1この国道、7日には一般通行者の通行は冬期閉鎖されますから、今年の赤滝詣ではこの日が最後。「今年1年間、すてきな思い出をありがとう」と諸々の思いをこめて二人でお参りし、今年最後の赤滝と彩り豊かな周囲の景色を目に刻んできました。帰りには明通橋方面をまわり、真っ盛りの里の紅葉と成瀬川を眼下に。