山菜が増えてきた

雪消の早い今年の春。わが家前の河川敷や湧水、堤防の土手には芽出しの早い種の野草たちがつぎつぎと顔を出し始めました。それらのなかには、私が好んで食卓にあげる山菜もいくつあります。

すでにノゼリやクレソンは初モノをたくさんいただいていますが、その2種は暖かさが増すにつれ草丈をグンと伸ばしています。

湧水の水辺では葉っぱの軟らかな沢アザミも芽を出し、陽当たりのよい土手にはカンゾウが新芽をゾクッとそろえて目につきます。カンゾウは根元に鎌を突き入れて全体がほぐれないようていねいに切り取ります。以前ならわが家ではほとんど食べなかったカンゾウですが、ほどよい甘みがあってクセもなく、早春の山菜としては今ではわが家の人気モノの一つです。

水辺で、それに加えて陽当たりもよい地面にはコゴミ(クサソテツ)が早くも顔を出しています。そばにはワサビも見られ、花が咲く寸前で茎葉を勢いよくひろげています。

朝餉も夕餉も、コゴミやアザミの味噌汁、カンゾウのおひたし、そしてそれぞれのテンプラなど初モノづくし。完全無農薬、自然の肥やしだけで育つ山の菜たちから「早春の精」をいっぱいいただきました。

▼7日は保育園の入園式でした。

令和4年度途中入園児5名、令和5年度入園児3名、計8名の0歳児から4歳児までのお子さんたちが、保護者の方々といっしょに「新入児をむかえる会」にそろわれました。

その中には、村の地域おこし協力隊メンバーの方々のお子さん3人もおられます。

在園児のみなさんからは歌のご披露プレゼントもあり、ご案内をいただいた私も、幼子たちの動く様子を目にし明るく元気な声を聞いたら、しばしの間、自分の子供が保育園に入った頃を思い出し、なんだか一瞬若返ったような気分になりました。純真無垢の児たちの中にいると心がほんとに清々しくなりますね。

入学式もそう、入園式もそう、あの子供たちをみれば、子たちがしっかりと育つことができる村、できる社会をつくるのは我々の一番のつとめであることを深く思わせられます。

この子たちが大人になった時、あるいは私と同じような70歳代になったとき、わが村は、我が国はどんな「かたちの社会」になっているだろうか、などと、入園式から戻った役場で議会事務局のみなさんと語りあったりした金曜日でした。