雄物川の改修整備促進期成同盟会の総会

きのうは雄物川改修整備促進期成同盟会の総会で大仙市へ。

道路整備や治水対策などの各期成同盟会の総会が開かれる時期でもあり、いずこでも同じ日に総会を予定し、時間刻みでいくつかの総会が開かれるようになっています。

きのうの我々は雄物川改修整備だけの総会と研修会出席でしたが、それを前後してきのうも道路関係などの総会が同じ会場で順繰りに開催のようでした。我々も一部の道路関係の総会に「来賓」として出席というめずらしい場面もありました。

往き来の高速道路沿線では田んぼの代掻きが真っ最中です。この週末から日曜にかけては県南内陸部でもいよいよ田植えシーズン入りとみられます。

成瀬ダム定礎式

14日(大安)の土曜日は成瀬ダムの定礎式へ議員一同で出席。ダム工事の式典としては、平成30年9月15日に行われた本体工事着工式とはまたおもむきのちがう一大行事でした。

式典に先だち、成瀬仙人太鼓愛好会のみなさんによる勇壮な太鼓演奏も披露され、式典に華をそえました。

会場では、これまでこのダム事業との関わりで縁のあった多くの方々とお会い出来「お久しぶりです」のごあいさつを交わし合う場ともなりました。

式典の中盤ほどになったら傘を必要とするほどの降雨に。やや冷たい雨の中でも濡れながら式典をささえた国交省や関係自治体職員などスタッフのみなさんほんとうにご苦労様でした。着衣全体に雨がしみ込ほどの濡れだったかもしれませんが、そんな中でのみなさんの働きを目にしながら「寒さで風邪を引かなければよいが」とテントの中の我々は思いました。

▼その前日の13日は、早朝5時からおよそ4時間ほどで畦塗りを仕上げました。

畦削りも畦塗りもなかなか難儀な作業で、今では農家のほとんどが機械で行っています。昔ながらの手作業をしているのはごく限られた人々で、わが家もこんな手作業部門では「絶滅危惧種」みたいな存在になっています。そんなわけで、畦を塗りおえるとどうしてか毎年心がホッと落ち着きます。

畦塗りを済ませ、1回目の畦草刈りもきのう終え、田植え前の作業としては本代掻きがあるだけ。22日(日曜日)には田植え予定です。今年から田んぼの一部を法人に作っていただいているので、これまでより作業時間が短くなり助かっています。

田んぼに初通水、荒代かき

おととい午後、田んぼに今年初の水入れをしました。田んぼが湿っていていつもより水まわりが早く、昨日は畦塗り前の1回目の代かき(荒代かき)を済ませました。

田んぼの土手に植えているゼンマイも少しずつ採り頃となりました。同じように土手に植えている山ウドもやはり採れ時です。田んぼの転作地に植えていたギョウジャニンニクも今が食べ頃です。木々の芽吹きがすべてそろった村の里山。そうなれば里山ではあらゆる山菜が真っ盛りの季節となります。

先週には山菜がやや品薄だった村の直売所も、今週からは品数も量もより豊かになるでしょう。

戦傷病没者追悼式

戦後77年をむかえる村の戦傷病没者追悼式がきのう役場防災センターで行われました。

新型コロナ感染症のため過去2年間は式典が挙行できずで、実に3年ぶりの追悼式典となりました。ただし、今年も開催はできたもののコロナ禍中にあり、連休明けには変異株が新たな拡大をみせるなかでの式となりました。このため来賓の案内枠も極力縮小され、議会もいつもは全員へ案内をいただいていたのですが今年は私一人だけの出席となりました。

式典では以下のような内容で追悼の言葉を申し上げました。

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追悼のことば

令和四年度の東成瀬村戦傷病没者追悼式がこのように厳粛に執り行われるにあたりまして、先の大戦禍で尊い命を犠牲にされた皆様のご冥福を心からお祈りし、つつしんで追悼の意を表します。

まずもって、世界規模の新型コロナ感染症禍にあり、昨年、一昨年と2年続けてこの場での追悼がかなわなかったことをお許しください。

さて、村は、昨年に続いて豪雪対策本部が設置された冬が過ぎ、例年よりやや雪解けの遅い春となりました。それでも5月の村は、たちまちのうちに厚い雪も消え、皆様が心をときめかせたでしょう萌葱の緑と花々に彩られ、成瀬川の雪しろの流れは躍動の息吹にあふれております。

ですが、世情は、皆様も戦地で命を奪われあるいは苦しめられたでしょう、あの感染症、その新たなコロナウィルスにより、世界もわが国もこの病魔と向き合う日々となっております。それに加えて、2月にはロシアによるウクライナへの軍事侵略が本格化され、多くの人々の命が無差別に奪われるという最悪の惨事が今なお続いております。

村議会はいち早くこの侵略を非難する決議をあげましたが、ウクライナでおきている人々の悲惨な現実を目にしますと、人生これからという尊い命が戦争のため残酷に奪われたあの大戦時における皆様の無念の思いと重なり、私は言葉に詰まります。

戦争はこのように自然災害とちがい、政治指導者の誤りによって命が奪われる行為であります。それを教訓として、皆様の尊い命の犠牲の下に築かれた歴史から私たちは学び、国の誤りを二度と繰り返さない誓いをもって祖国は平和憲法をもち、戦後の日本と村が築かれてきました。

戦争という最大の人災も、大地震など最大の自然災害も、年月をながく経るなかで体験が風化し悲惨な歴史が忘れられやすいといわれます。今日のこの追悼式は、皆様への深い哀悼のまことをあらわす場であります。あわせて、戦争許すまじ、戦争の事実を風化させずに伝え残さなければというわれわれの強い誓いの場ともしたいと思います。

結びに、村議会は、平和な村と国づくりのためになおいっそう努力することをここにお約束し、御霊の安らかならんことと、ご遺族の皆様のご健勝を心から願いまして追悼の言葉とさせていただきます。
令和4年5月11日 東成瀬村議会 議長 冨田義行

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薪割りの日々

きのうも、役場での日常業務を済ませてからは主な時間を薪割りに費やしました。夏日のようななかでの作業となりましたが、あと一日かかれば終わりそうです。

薪割りの材には大きな虫の幼虫がよく棲んでいます。幼虫をみただけではどんな種類の昆虫かわかりません。この虫はカミキリムシでしょうか。

▼共同作業を行った用水路沿いに咲いていたユキツバキとイワウチワの花です。ここのイワウチワにはめずらしく白花もあります。

▼先日のなごり雪の際、カメラに収めていたカタクリとバッケもついでに載せました。里山ではムラサキヤシオツツジも咲き始めています。20年ほど前に岩手の方から苗木をいただいたシロヤシオツツジが今年は案外多く花をつけました。もう少し経てば、焼石や須川高原のシロヤシオツツジも北限の見事な花園をみせてくれるでしょう。

須川高原まで萌えあがる

過ぎた8日の日曜日、用水路の共同作業を終えて後に須川高原まで上がりました。その前々日もわずかの間高原に向かいましたが、その時はブナの芽吹きがはじまったばかり。

それから二日後のこの日には、ようやく標高千㍍を少し越すラインでも萌えが真っ盛り。高原の樹林帯は残雪にやわらかな緑が映える、いかにも豪雪の高原らしい春景色がひろがっていました。

高原もそしてそれより下方のいずこの林でも、今年のブナには花芽がいっぱい。この花に実がつけば久方ぶりで森はブナの実大豊作の年となるでしょう。今から、秋の季節に豊穣の森を喜ぶ生きものたちの姿を想像することができます。

この日は風がありやや肌寒でしたが、その風のおかげで鳥海山もくっきりとした山容をみせ、北の焼石連峰もよく見えました。

風当たりが強いので積雪が少ない小高い箇所は雪がなくなり、そこにはイワナシの花が真っ盛りでした。所々の遊歩道法面にはショウジョウバカマも花盛りです。

この季節は、登山道や散策歩道におかまいなく雪上を自由に歩けるので気分はまことに爽快。晴天が長持ちする日なら、毎年記しているように高原の2つの温泉に泊まりながらの雪上散策を、県内外のみなさん、諸外国のみなさんにお薦めしたいと思います。道路や温泉の見える範囲だけでも充分に楽しめますから。

露天風呂や客室からの雪景色と新緑のセット景色を眺めつつ、子供などご家族ごいっしょ、ご夫婦などでと存分に雪上散策も楽しめる、それが須川高原の最大魅力のひとつです。わが村の最大の宝は、高原の温泉とそこから眺められるこの雄大な自然景観そのものであることを、新しい春をむかえる毎に自然から諭されます。

こんなすばらしい景色がひろがる所へ、登山で歩かなくても車で簡単にゆけるのですからありがたいもの。残雪とブナの新緑、そしてタムシバとムラサキヤシオの花、みなさん、雪と新緑の須川高原へようこそお出でくださいませ。

オオルリとキビタキ飛来

今日も先月30日朝のことです。素敵な風景を眺めようと自宅前の公園を歩いていたら、少し遠くの萌えたブナの木に突然小鳥が飛んできました。

よくみたらそれはオオルリ。2羽があっという間に飛び去ってしまいカメラを向けるチャンスはなし。ところがそれに続いてすぐにまた別の華やか羽色の小鳥が飛んできました。オオルリとよく同じ群れで行動しているそれはキビタキです。

こちらは、ほんのわずかの合間でしたが公園の冬囲い杭に止まりあざやかな羽色をみせてくれました。ズームする間もなくこちらもすぐに飛び去りました。

その後、所用で大柳方面まで向かう途中、冬囲いがはずされ使用できるようになったビューポイントから景色を眺めようと二階に上がったら、部屋の中に一羽の小鳥が入り込んでいます。どのようにして室に入ったのかわかりませんが、離れてみた感じではオオルリに似ています。小鳥は外へ出ようと室内を飛び続けやがて窓ぎわに止まりました。

その瞬間につかまえて手にしましたが、羽の瑠璃色がいつも観るオオルリよりやや濃いめの青です。外へ放ったら、新緑と雪の景色の中へ勢いよく飛んでゆきました。野鳥鑑賞として多くの方々に愛されるオオルリ。その青い小鳥をまさか手につつんでながめられるとは。この日はキビタキも今年初めて目にしましたし、うれしい一日でした。

同じ日の昼には、庭先にある梅の花にヒヨドリもご来訪です。どの鳥も、梅の花といっしょにすると見映えが増します。もうとっくにツバメの姿が見え、ウグイスの初鳴きも通り過ぎていますが、彼らも30日朝の雪には少々体を縮めて寒さに耐えたかもしれません。

▼連休中は、入荷した薪5立方㍍を切ったり割ったり、畦を削り、土壌改良材や肥料を散布し田んぼ耕起を済ませたり、田んぼ用水路の共同作業などに動きました。我々農家にとってのゴールデンウィークは「働き集中ウィーク」とでもいえるでしょう。

共同作業では、用水路上に倒れ落ちた木が例年と比べ多く、チェンソーなどでの作業が必要となり、軽トラックにはそれら倒木処理の道具を積み込みました。過ぎた冬の積雪の影響があったためです。

きのうは地元集落・山神社の祭典日でした。コロナ禍のため3年続けて青年会や親子会の恵比寿俵奉納の練り歩きは行われず今年もおとなしい祭り日となりました。

新緑、花、なごり雪

4月29日夜から急速に気温が下がりみぞれとなったお天気は、30日朝にかけて屋根を真っ白にするほどの積雪となりました。

草木が芽吹き桜花爛漫の時の雪降りはまれにあることですが、今年はそんな稀な年となったわけです。おかげで30日朝は、雪と芽吹きと花たちがおそろいでみせてくれる素敵な景色を目にする機会に恵まれました。

新緑、花、それに新雪というあまり多くはみることのない自然からの景色贈りものの日でしたので、同じような写真が多いですが少し欲張って載せました。

春の共同作業

4月29日、桜満開の下、地元集落の共同作業が行われました。今年は部落役員の改選があり、代表もふくめ役員体制が大きく交代したなか、新しい体制のもとでの初の共同作業となりました。

作業は、基幹用水路の掃除(砂利や泥、ゴミあげなど)や公園の清掃、あわせて国道沿線のクリーンアップもふくめ1時間ほどの動きとなりました。

雪解けの遅かった今年は、公園の一部に残雪もみられる中での作業でした。

作業には集落に居住しているお二人の村の地域おこし協力隊員の方々も参加。終了後には彼らのご紹介もされました。若い方々が作業に加わっていただくと、わずか二人でも集団全体がパッと若くなったように感じますから不思議なものです。

作業を終えた後、訪れた童たちといっしょに自宅前の河川敷でコゴミ摘みのひとときも。村内ではいずこでもごく簡単に採れる山菜として人気のあるコゴミ。河川敷は平地なので童たちも自由に散策でき、まるで自然の畑のようなところでおいしい山菜を摘むことができます。四季を通じて楽しむことができるここは、童たちにとって自然公園そのものです。

畑の土手に植えていた山ウドが食べ頃になり、この日は初モノをいただきました。わが集落は、雪崩跡の斜面をはじめいよいよ山菜シーズン本格入りです。