きのうはひさしぶりの晴天。「今度はいつになるのかな」と思っていた陽射しを案外早く浴びることができて快適な一日となりました。
そのお日様は冬至にむかって南へ大きく片寄り、我が家周辺は午後3時頃になると向かいの大きな山に早々と陽が隠されてしまいます。まわりはまだ明るいのでお日様が「沈む」ではなく「隠される」です。
貴重なその陽射しのあるうちに自宅前河川敷で緑濃いクレソンを摘み、わざとカンジキを着けずに膝近くまでの深さの雪を踏み抜きながら「運動」のための散策をしました。先日も、いったんは1㍍を越えた積雪が半分ほどになったやはり同じ場所を散策。雪の中からユギノシタキノゴ(エノキタケ)を掘り出し、久しぶりにキノコ味のおつゆをいただきました。
河川敷の雪原にあるウルシの木には房実がゆっさりと着いています。これはいつの年も冬のヤマドリの大切な食べ物。今年はヤマドリの大好物となるヤマブドウの実が不作。あてがはずれたであろうヤマドリは、ウメボドゲ(ツルウメモドキ)とともにこのウルシの実をこれからの季節の大切な食とします。
昔の狩人たちは「ヤマドリぶぢでば、ウルシの木さ、えげ(ヤマドリを撃ちたければ、ウルシの木に、行け)」と言ったもの。私の世代で狩人の経験のある者は、ウルシの木と実を見ると、夏場にうるし液を掻き取っていた漆掻き職人(近くに川連漆器の町あり)の姿を想うし、冬に房実を食べているヤマドリを撃ち落とした瞬間をも思い出すのです。みんなはるかに遠い日の、いかにも山の村らしい暮らしをしていた頃のほんのりした思い出です。
各地で12月議会がありまた師走ということもあって、ほかの月にくらべて12月は公的行事は比較的少なめです。こちらは23日の広域議会定例会で今年の主な公務は終わり。きのうはその議会に提出される議案の説明を、広域職員のみなさんから役場でうけました。