村出身の方々のこと

村内滝ノ沢ご出身で、今は都内に住んでおられる佐藤清助さんが、今年の「あきたの文芸」の詩部門で入選されました。

入選されたのは「ホテルの最上階で」という詩で、感慨深いすばらしい作品ですのでご参考のために別掲として載せました。

佐藤さんは、昨年も「あきたの文芸」のエッセイ部門で最優秀賞に輝いており、その幅広い文芸活動に心からの拍手をおくりたいと思います。佐藤さんは、生徒数何千人もの首都圏の予備校で校長をふくめて長年働かれた経歴があり、村出身の方として、学校の「ふるさと教育」で先生としてお招きし村の子供達に教えていただいたこともあります。増田高校定時制課程東成瀬分校では私の先輩にあたります。

もう一人の村ご出身の方は、我が家隣に昔住んでおられた岡山ミサ子さん。彼女についても先年、旺盛な活動をふくめご紹介しておりますが、また新たな著書を上梓されたようで、その作品が身内の方を通じて私の手元に届きました。(写真)

村ご出身の方では、漫画家で国内はもとより米国、韓国、ハンガリー、北欧諸国、とりわけフィンランドなどでの大人気をふくめ、世界的な広さで名を知られ、今年画業50周年がお祝いされた高橋よしひろさん(横手市増田まんが美術館の名誉館長)をはじめ、村出身の方々がこうして活躍されておられることはほんとうにうれしいものです。

ちなみに、釣りキチ三平などで有名な漫画界の巨匠・故矢口高雄さんも、成瀬川支流の旧西成瀬狙半内川流域の集落ご出身。矢口さんの御母堂も、高橋よしひろさんと同じ我が集落のご出身です。我が成瀬の山間流域には、優れた画業、文芸活動を産み育む何か源があるのでしょうか。

とまれ、今後とも皆様のいっそうのご健筆、ご活躍を願うところであります。