所によって、人によって好きずき大きい山菜「シャク」

先月、由利本荘地方にでかけた時、道の駅などの直売所で売られていた早緑の菜に「山にんじん」という名がつけられていました。

「いったい、なんだろう」と手にとってみたら、それは芽をだした直後のヘリザグ(シャク)でした。村ではセリのことをヘリと発音する方が多く、葉っぱがセリに似ているサグということでヘリザグ。葉っぱがニンジンにも似ているので由利地方では「山にんじん」と名をつけたのでしょうか。それにしても、「ヘリザグの茎ならまだしも、葉っぱが店頭にならぶとは。所ちがえばなぁ」と感心してしまいました。

シャクはわが村でも少々は食べますし、直売所にもほんの少しならびますが、それは主に茎。食通の方は塩蔵までして利用しているようですが、最も早く芽を出し、活きのいい緑なのに村ではファンの少ない山菜です。

CIMG3107-1CIMG3110-1山菜ときのこで生きているような我が家でも、当方以外は誰も口にしないシャクが食卓に並ぶのはめずらしい初物の一度だけ。きのう、家のそばに採り頃の茎がありましたので、ほんのひとつまみ、特有の香りをいただきました。案の定、一度ごちそうになれば「もう、たくさんです。」でした。

地方や人によって食べ物利用度のちがいは実に様々。シャクも特有のクセをもつ山菜なので、特別に好きな方もきっといるのでしょう。家畜のヤギなどは、このシャクが大の大好物ですからね。

▼きのうは、県南地区農業委員会会長会の総会が大曲で開催されました。現行組織構成のもとで農業委員会が運営されるのは今後およそ1年と少しということになり、今年度の活動計画を決めました。

先日の暴風により、育苗ハウスを主とする農業施設への被害が各会長さんたちから語られました。損壊した資材の入荷・補充が遅れれば「種まきが遅れるかも」という言葉も交わされていました。