自家製味噌仕込み

一週間ほど前から、残雪の春山を歩いている方々が「今年は、クマの出るのが早い」というお話をしていました。

予想した通りです。雪解けがいつもの年より早く進んだため、里山で冬眠あけしたクマなら芽出しの早い臭い強烈なウドザグなど野草の新芽がありますが、野草のまだほとんどない深山のクマは昨秋に大豊作だったブナグリ(ブナの実)の落ちている林にまずは多く集まっているようです。カロリーもおいしさもブナグリは抜群だからでしょう。

今春の山の生きものたち、とくにクマの特徴、それは雪消の早いブナ林にはクマが「とにかく多い。それも大きいクマたちが」ということのようです。里山は別にして、深山では子連れの母グマの大半はまだ穴の中。今は早く活動し始めたオスグマが多いため「大きいクマ」が比較的目につくのでしょう。

残雪のブナ山歩きとクマの生態観察を春の趣味としているこちらも、天気がよければ行事、行事がなければ天気悪しで、なかなかクマたちとのご対面ができないでいます。

▼議会の広報編集委員会は、4月の発行日にむけた最後の委員会をきのうひらきました。今年度からは、首都圏なるせ会のみなさんからのご要望があり、村の広報と同じように会員のみなさんに届けられる予定です。

▼こちらは、この季節につきものの自家用味噌仕込みを妻に手伝い。我が家が毎年仕込む味噌は2斗。むかしのように多くを必要としませんから、大きな味噌桶の3分の1ぐらいまで詰め込むだけ。それもできあがりの材料を仕込むだけですから、釜を準備、火を焚く、豆を煮る、つぶす、麹と塩を加え混ぜるなど、昔のあの手間の多い作業よりはるかに楽なものです。

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味噌の仕込みに合わせて昨年秋に塩蔵していたキノコも塩出しされ、今度は味噌漬けとして何段も積み重ねて別桶につくられます。CIMG2966-1

昨年に仕込み、1年かけて熟成した味噌を食べ始めるのもこの春。味噌はお米と並び家族が毎日、あるいは我が家を訪れる誰もが食べる食の大元。新しくお出ましのわが家の味噌は、今後1年間、どんな食の語り合いを家族に結び、どんな人々との食卓での出会いをつくってくれるでしょうか。