6月村議会はじまる

議事日程のはじめに、佐々木健夫議員から提出されていた一身上の理由による議員辞職願いが議題とされ、許可されました。

佐々木議員は役場の課長職員を途中退職して現村長と連続二回の村長選をたたかい、その後には村議として連続4期目(来春4月が改選)の職務途中にありました。

佐々木議員は、健康をそこねて議会へ出席できなくなるまで毎議会の一般質問に立たれ、議案審議でも旺盛な質疑をおこなっていただきました。在職中のご活躍に心からの感謝を申し上げたいと思います。議員は辞職となりましたが、早く健康を回復なされて、今後も村発展のために、村政へのいわば「ご意見番役」として様々なかたちでご指導をお願いできればと思います。長い間のご活動ほんとうにご苦労様でした。ありがとうございました。

さて、村長選後初の議会となったきのうは、3月に骨格予算としてくまれていた一般会計にも政策予算が加えられ、村長行政報告の前段では、村長選の公約などをもとにした施政方針がのべられました。

議会事務局提供
議会事務局提供

よく6月議会は国保議会といわれるように、今年度の国保税の税率を決める条例改正案や、監査委員の選任同意案、平成30年度各会計予算の補正、同じく29年度予算の補正にともなう専決処分報告、除雪ローダ購入の財産取得案などが提案されました。

会議は、様々な理由による日程調整にせまられ、19日に一般質問、20日に各議案の議決の本会議開催となります。その間に予算特別委員会も開かれ、14日には先に提出されていた各地区要望についての常任委員会と村当局合同による現地視察も計画されました。

▼先月につづいて辞職議員が2名となり、定数の6分の1が欠員となったため村議の補欠選挙が必要となりました。選挙管理委員会により今後選挙日程が決められます。

山からも房総からも旬の味覚

先週に採ってきていたネマガリタケノコが、母と妻の手によってきれいな瓶詰めにされました。

 

 

 

 

皮をむくのは主に母。瓶詰めの作業は妻の役割。こうして二人の作業をみていると(とくに瓶詰め)は、山から採ってくるしごと以上に難儀であることがよくわかります。

手抜きをして失敗したらすべて腐敗しオジャンですし、できるだけ美しく仕上げなければとタケノコの寸法そろえや詰め方への工夫にも努めますから、瓶詰め作業は責任も大です。

そうしためんどうな作業をようやく経て、今年も立派な瓶詰めをたくさんつくってもらいました。タケノコ大好きの子供や童、身内の方々は、一年を通じてまた山の幸を楽しむことができるでしょう。

山で採取時の感覚でも「今年のタケノコは出来がいい」でしたが、瓶詰め作業でも「ええ、タゲノゴ、だごど(質の良いタケノコですこと)」と、めずらしく褒められました。

 

▼毎年ネマガリタケノコの季節になると、房総半島・館山の花卉農家Sさん宅からおいしいビワの実がとどきます。「ビワはいつもの年より少し遅れたのかな。館山では、トルコギキョウが咲き始めた」もうそんな季節だそうです。

議案説明をうけ、部落長・行政協力員会議へ

6月定例会議にむけた議会の運営委員会と全員協議会がきのう開かれました。

議会事務局提供

会議は7日に開会、19日と20日の本会議日程となり、この間に陳情審議や予算特別委員会の審査も行われます。

きのう午後は部落長・行政協力員の会議もありました。村と議会あてに提出されていた各地区要望について村当局側から現段階での考えが説明されました。

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議会の会議、部落長・行政協力員会議では、水稲の「苗問題」での現状・原因把握などについても「状況を聞きたい」旨の発言があり、これまでの主な経緯や現段階で把握している情報について当局側から説明がされました。いずれ、「何が主たる原因なのか」そこが早くわかりたいところです。

連日の6月真夏日

20年ほど前になるでしょうか、島根のぼたん島を訪れた際に求めてきた二種のぼたんが今年も紫と白の花を見せる季節となりました。

 

 

 

 

鉢植えのヤマシャクヤク(3枚目の写真)はわずかの花開きを見せて散り、きのうもおとといもまだ6月初めなのに国道設置の温度計は30℃をこえる真夏日。今日もその暑さはつづきそうです。早朝、たんぼ脇の道路をカタツムリが横断していましたが、湿り気が好きな蝸牛も、この時期のこの猛暑には「おやッ?」でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

きのうは、7日からはじまる村議会6月定例会議の下準備に。今日の運営委員会で全体の日程が決められ、全員協議会で議案の説明がおこなわれます。

仙台キノコ同好会

2日、仙台キノコ同好会の5人の方々が来村されました。

同会では10月6~7日の両日、恒例の一泊きのこ観察会(30数人の参加予定)を村の周囲を主な会場として予定されております。実はこの観察会は昨年に村を会場にと計画されたのでしたが、参加会員のみなさんが同じ宿泊施設に泊まれるほどの空き室がなかったために村での実施は断念、岩手県へと会場は急きょ変更されたということです。

ホテルブランにお泊まりいただくのはおよそ20年前にやはり同じような観察会をこの地で行って以来のこと。今回は、観察会の担当の方々がそのための下見と事前打ち合わせを主な目的としての来村です。

観察会の会場は20年前と同じようにこちらがあらかじめ内定していて、その現場2箇所をきのうはご案内、昼食は秋に宿泊予約しているホテルブランでとっていただきました。

この日は村の直売所へご案内したり、わが家の転作たんぼで栽培しているワラビ、ミズ、ウルイを、道路沿いではミツバ採りなども楽しんでいただきました。

秋の観察会は、脊梁山脈のブナとミズナラの森が一箇所、里山のナラ林が一箇所と、二つの森歩きを予定しております。今から、当日の好天を祈っているところです。

仙台キノコ同好会は今年創立50周年をむかえ、2月には郡和子仙台市長さん等をお招きしての記念祝賀会も行っております。毎年発行の会誌も50周年記念特集号として編集されており、その記念誌を楽しみながら興味深く読ませていただきました。

 

 

▼ところで、きのう全県小中学生将棋王将戦が秋田の将棋道場で行われ、東成瀬小学校4年の杉山秋君が準優勝という見事な成績をおさめました。

決勝で杉山君が対戦した相手は秋田市保戸野小学6年生で、「とても強い子」といわれていた方のようです。内容でもその方とほぼ互角にたたかったということですから、「これは、すごい」です。まだ4年生、今後の活躍がたのしみですね。

「負げだ」苗

村内各農家(JAから委託されて苗を育てている農家も含む)へ、水稲の育苗センターから供給された芽だし苗の発芽・生育状況が極端に不良だったため、急きょ雄勝管内のみならず県内から苗の補充策がとられたことは先に記していました。

その補充された苗にも供給元のちがいによって生育の充分・不十分のばらつきがあったらしく、たとえば我が家で購入した苗はどこから補充された苗でしょうか、根張りが昨年までのものと比べ良くなく土もボソボソで、植え付け作業に手間取ったことはこれも先に記しました。実は、それとほぼ似た例はほかにもあったようです。

それからほぼ一週間、あれほどお天気がよかったのにその苗の育ちがよくなく、本来の苗の緑ではなくて苗全体が赤茶け葉先が枯れています。こんなことは我が家としてはめったにないことですが、ある篤農家の方は、根張りが良くなく、成長のかなり進んだ苗で、しかも平場である程度育った苗だと、こういう冷涼な水・気候環境のもとでは、「負げるごどがある」などと語ります。緑色の薄い苗はその「負げだ」印しなのでしょうか。

水稲は初期生育がひとつのカナメ。こんな色状態ですが、「負げで遅れでぉ、苗死なねば、なんぼがなば、一人前に育ってくれるべェ」と、緑の薄いたんぼを見つめています。

「納豆汁」の納豆つぶし技

昨日、あるひとときの会話のなかで、納豆汁のことが話題になりました。

話題の一つは「その栄養価」。村の誇れる郷土食として伝統の納豆汁は、具材の豊富さからして抜群の栄養食でもあります。なにしろその具材は、納豆はもちろんのこと、あぶらげ、豆腐と、大豆を原料にする食品がならび、それにワラビとキノコ(とくにサモダシ・ナラタケ)が欠かせぬ具として加わります。

もう一つは、「納豆をつぶすのに手間がかかって大変」という話題。そういうこともあって、県内の店頭には「納豆汁の素」もならんでいます。しかし、その「素」は、自分で納豆をつぶした味にはどうしてもかなわないという話題もこれにつけ加わりました。

それで、こちらはそういうことへの解決策として「ひんぱんに納豆汁を食す我が家では、いとも簡単、短時間で納豆をつぶしているよ」と話題をなげかけました。

我が家で主に納豆をつぶすのは妻。妻のやり方はごく単純です。まず納豆を容器から取り出して水の浸透しないビニル小袋に入れる。それを袋ごと煮沸しているお湯に入れて納豆を軟らかくする。軟らかくさえなれば、あとはすり鉢でつぶすのはたちまちのうちにできる、という具合です。たったこれだけのことで、納豆つぶしの労がまことに軽くなるのです。

ほかの料理などで使用し熱くなっている鍋の蓋の上に載せていても軟らかくなるそうですし、「電子レンジでチンもいいはず」と妻はいいます(こちらは妻が電子レンジで軟らかくしていると思い込んでいて話題提供で電子レンジを紹介しましたが、妻は、電子レンジはなるべく使いたくないので、納豆ではやっていないそうです。これは私の憶測が間違い、早合点でした。お湯で軟らかくしているとは知りませんでした。きのうの会話に同席のみなさんごめんなさい。)

どんな方法でもいいでしょう、要は納豆粒を軟らかくしてしまえばつぶすのは簡単ということですから、まだお試しでない方は是非やってみてください。こちらも軟らかくした納豆を一度つぶしてみましたが、これはほんとに楽チンですよ。もちろん軟らかくしたからといって味は落ちません。

もっと先を行く納豆つぶし技もあるでしょう、きっと。おいしくて健康の源、納豆汁をどんどん食べるためにも、いちばんわずらわしい「納豆つぶし」に思案を注いでみたところです。山菜(ミズやアザミ等)のさば缶鍋と同じで納豆汁は村伝統の郷土食。ほかに比べて食味値抜群の村産あきたこまちとこのふたつの郷土食は観光客にも大ウケのようです。

議長・副議長研修会

28日、全国の1000近い町村の議会議長・副議長が集う恒例の研修会が東京国際フォーラムホールAで行われました。昨年までは中野サンプラザが会場でしたが、かわった今年の会場は近くて広くてわれわれにとっては大歓迎。

副議長も私も、この集いにあわせて田植え作業をすすめ済ませていての出席です。西日本、関東、東北の雪の少ない地方の方々なら田植え作業とはかちあわないでしょう。が、豪雪の地方や北海道などもおそらくそうでしょう、そこは今が田植えの最盛期。毎年のことながら暦とにらめっこしながらのあわただしい5月末です。

それに、こちらは身内の方が突然亡くなるということもあり、病院への往来や葬式(今日)も重なるという予測していないこともおきましたから、あわただしさがさらに増しました。

研修会のおおまかな内容は資料として配られた印刷物(写真)のとおり。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地方議会(とりわけ町村議会)の活動がわが国地方自治の発展を先導してきた役割を、それぞれの事例からナマの声として学ぶ貴重なときを過ごしてきました。いずれのとりくみにも、こちらが想い行動してきたところと共通する議会活動への教訓と課題があるととらえましたので、今後の活動に学びのいくつかを反映させていきたいと考えております。

わが村はまだ田植えが終わっていませんが、電車からながめる横手盆地も岩手から南下の関東平野でも田植えはもうとっくに終了。早苗が育つ田園のはるかむこうには、ちょうどわれわれが鳥海山を東側からながめると同じで、新幹線車内からのぞめる栗駒も、焼石も、山麓東側はまだまだ残雪多しの山容です。

昨年の村は、この時期、田植え後の低温で苗の初期生育が大きく遅れました。しかし今年は、都内も村も気温はほとんど違わないほどのむしむし暑さの夏日。この後もお天気は良さそうですから苗の初期生育は良い状態で進みそうでまずはホッとしています。

深山もタケノコのはしりが

田植え後の休日、タケノコの様子を見ようとブナの森の深山に3時間ほど入りました。

何十年も雪上の春山を歩いていますから、雪解けの早い笹藪(チシマザサ)箇所がどこかはすぐにわかります。そこはほかよりはるかに早くタケノコが芽をだす所。

 

 

 

 

 

 

 

 

ということは、タケノコが大好物のクマさんもそういう場所をよくわかっていて、そこへ集中するということでもあります。予想したように、そこの笹藪の中には今々クマがタケノコを食べた跡と、地には土が沈むほどの大きな足跡も。

笹の森には残雪がまだ多く、朽ちたブナにはワゲキノゴ(ヒラタケ)がいいかたちで顔をだしていました。今の季節のヒラタケは身が厚くて味も濃し。味噌汁に入れたら絶品の旨味をごちそうになることが出来ました。

早苗で落ち着きのたんぼ景色

予定通りきのう田植えを始めました。

今年は育苗センターで蒔かれた種の一部に発芽の正常でないモノがあったらしく、急きょJAの組織網を駆使して正常な苗の確保がなされているようです。

そういうことでわが家が購入した今年の苗は、育苗センターのいつもの育苗箱とは色形がちがい、何よりも箱の床土がちがうためか苗が崩れやすく困りました。慣れるまでは扱いに手間取り、いつもより余計な時間を要してもしまいました。

発芽に障がいがみられた原因は特定されていないと以前お聴きしましたが、苗半作どころか、その前の「種」はカナメの元。今回の事例をよく検証し同じ轍を踏まないようにがんばってほしいものです。

田植え時は「ネコの手もかりたい」ほどですが、たんぼ脇の道路ではそのネコがゆったり姿勢で横になっています。このネコくんは、ここ数年間、春夏秋冬、厳しい雪の寒中も、わが部落の端から端まで国道の歩道を堂々と往来。人が近づいても慌てて逃げることなく、家々の庭先をまるで我が家のようにして自由な一日を過ごしています。ある朝など、このネコが座っている目の前にイタチが立ち止まりましたが、それを追いかけるしぐさはひとつもみせませんでした。我が家の飼い猫だった亡き「ポコ」くんならとっくに捕獲したはずですが、イタチを襲う本能がこのネコにはないようです。半分は野良猫のようなたくましいくらしながら、そんな不思議を感じさせるネコくんでもあります。

 

さて、ネコにカメラをむけたりしながらも田植えは進み、夕方のたんぼは早苗でやっと落ち着いた景色となりました。