やや大雨となった16日の前日までは、夏らしい天気が続いた今年のお盆。おかげで、「お盆は川で遊ぶ」を心待ちにしていた童たちも15日、こぞって自宅前の大川(成瀬川)へ。
大川は、お盆前の雨天増水で淵や瀬の石に着いていた泥もきれいすっかりに洗い流され、成瀬川らしい流れをとりもどしていました。
童たちは、飛ぶ、止まるを繰り返しながらゆうゆうと動くオニヤンマを目にしたり、澄んだ流れに身をまかせて泳いだり、ウルミゴ(今年生まれたウグイの子)やおたまじゃくし、カジカ、水棲昆虫をつかまえたりに夢中でした。ただ、この時期はツナギ(小さなアブ)が多く、さすがの童たちも攻撃が執拗で刺されると痛いこの虫はにがてのよう。そのため川遊びも楽しさは半分ほどに減らされたようです。
川遊びが最も快適なのは、この虫がいなくなってから訪れてくれる暑い日です。でも、そんな人間にとってムシのいい日は、朝夕は肌寒くて日中は夏日ということですから、これからだと9月上旬頃の晴天の日を待つしかないでしょう。
土曜日は、待望の安定した晴天がおとずれ、水稲の消毒作業へとりかかりました。田んぼでの害虫や病気防除の薬剤散布はこれ一回だけのわが家。穂首をかしげるようになった田んぼでは、この作業を終えた直後から今季4回目の畦の草刈りにとりかかりました。
農薬散布作業で畦を歩いていたら、突然マムシとご対面。そうです、これからの季節はたんぼの畦や畑の土手などにかれらがよく姿を見せるとき。子ども連れの時は気をつけねばと思ったところです。農薬散布器具のノズルを両手にしていてなので「武器」がなく、どうしようもありませんから、足で踏みつけ、マムシにはあの世にいっていただきました。草刈り途中では、たんぼの土手に顔を出したおいしいコムラサキシメジともご対面。
お盆を過ぎたら急に肌寒くなった村は、里も山も実りの季節にむかってまっしぐら。里山ではいつもの年より20日ほど遅れてキノコのハギモダシがようやくピンク色の顔を出し始めました。田んぼも9月末の収穫まであとひと月余です。
▼小学4年の童が、対横浜戦を視て「金足農業、すごいね」と、やや興奮ぎみに語っていました。童たちに希望をあたえ、われわれも様々な面から感動をいただいております。日頃の鍛錬からうまれるすぐれた技術と、決して「あきらめない野球」をみていると、学ばされることがたくさんあります。対近江戦も前日とは趣のちがったこれも名勝負でした。
スポーツ人らしからぬ行為が続出し社会を驚かせていた今年でしたが、甲子園球児たちのあの熱きたたかいと汗と涙のおかげで「スポーツ本来のすばらしさ」が取り戻させられたように感ずる夏です。全国の高校球児のみなさんありがとう。県立金足農業高校のみなさんありがとう。全国が注目する金足農業、今日もまたスポーツのすばらしさを全国へ。