渓流釣り解禁

1日から渓流釣りが解禁。村でも、成瀬川の各支流などで雪の上に太公望の姿をみかけるようになりました。

前々から「釣りをしたい」と声をかけられていた春休みの童と連れだち、こちらも、家そばの小川で童に釣り糸を垂れさせました。長年の漁協会員であるのに竿を手にしたのは久しぶりのこと。子供の頃からこちらの魚捕りは、網を使うか、手でつかまえるか、ヤスで突くかのやり方が多く、釣りは手馴れずあまり童への教えにはならずです。

家近くの成瀬川本流や支流の沢なら、ヤマメとイワナ、それにウグイとアブラハヤたちが今の時期確実に棲み潜んでいる渕がどこかということはわかっていますが、この日竿がしなったのは、淵に沈む流木の小枝に針がひっかかった時だけ。

こちらのような腕のにぶい釣り人を喜ばせてくれるような釣果があるのは、もうちょっとだけ後の頃かもしれません。

先日、成瀬ダムの転流にともない捕獲されたイワナや大カジカたちのごく一部を目にしました。あのわずかの区間でもあれだけ豊富に魚が棲んでいた様子を拝見し、昔も今も、成瀬川とその大小の支流は渓流魚たちの宝庫であることを改めて知らされ、また想像もしました。

3月に開かれた成瀬川漁協の総会資料には、きわめて評判の高い成瀬川の鮎とともに、大ヤマメ(30㌢以上)も太公望たちから高い評価のあることが記されています。要のイワナもふくめ、その道の達人たちがこのように「モノがちがう」というほどに味とかたちのよい渓流魚の宝庫のわが村です。

国道の冬季閉鎖が岩手側まで完全解除される5月半ばの村からは、岩手奥州市胆沢川上流やその支流の前川、小出川、尿前川にも通えます。少し遠回りで西和賀町の南本内川にもむかえます。全国のみなさん、ぜひ、春、夏、秋の村へお越しください。