各集落の神社彫り物のすばらしさ(その2)

今回は下田の志茂田神社(水神様)、それに肴沢の八坂神社と山神社の3つの社と彫り物をご紹介します。

いずれも、前記の田子内天神社、平良の山神社と同じように、関心ある人々の目をひきつける彫り物が施されています。ネット・SNSでも天神社の力士像などは紹介されています。

神、仏、神社、仏閣、あるいは自然にたいする人々のとらえ方が、今とは同列に論じられない時代に建立された社でしょう。それにしても、社とむらをまもるためでしょうが、昔の人々は何事につけても省略のない手のこんだ施しをしたものです。

 

 

 

 

志茂田神社の本殿、拝殿の彫刻も見事ですが、八坂神社とともに4角に何故「建築力士像」といわれる彫りをしつらえたのか、これは大字田子内地区の天神社、平良山神社も同じで、県内のほかにも多くあるようですが、竜の彫りとともに、私たちを不思議の世界へ誘うに充分すぎるほどの宝が村にはいっぱいです。

 

 

 

 

 

 

 

こういう彫り物をしたとき、社を建てた当時の村の様子がよくわかる何かの古文書があれば、当時の人々のくらしぶりや考えがもっとよくわかるでしょう。しかし、村の郷土誌も、古い神社の歴史については「口碑・言い伝え」でしか記することができなかったようで、これら彫り物についてもとくに記述していません。

証拠に基づく定説がなく、推測の域にとどまる説しかないからと思われますが、なぜ、これらの彫りの由緒が記されなかったのか、不思議に思えることの一つではあります。

▼村議会12月定例会議が1日に開会され、行政報告と議案の提案などが行われました。この日には、村ホタルの会の今年の生息状況調査検討会にも参加。夜には商工会の年末懇談会と、今年を締めくくる師走の集いが早くも始まりました。