各集落の神社彫り物のすばらしさ(その1)

「神社の冬囲いをしないうちに」と心に留めていて、10月31日、役場に向かった足で大字田子内地区の神社を一年ぶりに巡りました。

おとずれたのは田子内天神社、平良山神社、下田の志茂田神社、肴沢の八坂神社と山神社の二つの社。主なお目当ては、社殿そのものに施されている重厚な彫り物。

ある出版社の社長さんが私に「このパンフレットはいい。センスがまるでちがう」との旨を語った村紹介のパンフレット「とっておきの旅」にも、村の誇るべき遺産として載せられているこれらの彫り物。これだけの彫刻を施すには大枚の代価(お金、お米)を用意することと、すぐれた彫り師への依頼が必要だったでしょう。

そんなことなどまで考えながらそれぞれの神社の正面、四隅、側面に配置されている彫りを眺めていると、江戸の昔に引き込まれそうになります。昔の人々は、なんともすばらしい宝を後の世にまでのこしてくれたもの、ありがたいことです。

ほかの集落の神社にはなかなか立ち寄る機会がないもの。なるべくたくさんの彫り物をご紹介しようと、今回は田子内天神社と平良の山神社にし、後に下田(志茂田神社)と肴沢の神社をご紹介します。