積雪ゼロの街で電算システム協同事業組合議会

CIMG9648-1▼県町村電算システム共同事業組合(管理者・松田知己美郷町長)の議会定例会がきのう開かれた。

議会の開会に先立ち、15日投票の井川町長選で初当選を果たした斉藤多聞町長があいさつをのべられた。33歳、県内では最年少の首長が席につかれたことで、議場の特別会議室が瞬間若返ったような雰囲気につつまれたと感じた。

会議の冒頭には、副管理者であった斉藤正寧前井川町長のご逝去を悼み黙祷を捧げた。斉藤前町長は、永く就かれた県町村会長として、あるいは電算システム共同事業組合設立で大きな役割を果たされた。その父の急逝にともなう選挙戦に急きょ出馬し当選、ちょうど昨日が初登庁、それに続いて組合議会にも初出席というご子息の斉藤多聞氏は、亡き父の歩まれた道の一端をあらためてふりかえる凝縮の一日であったかもしれない。

議会は、39,699千円の増額となる平成26年度一般会計補正予算の専決処分案を承認、7,499千円の追加となる同会計補正予算案、総額560,326千円の平成27年度一般会計当初予算案をいずれも可決し閉会した。

▼2月半ばに県内各地から集って会議があれば、話題の柱はやはり「雪の多さ少なさ」。今年は山本、北秋地方の方々から「こんなに雪の多いのは初めて」という会話が多く出された。わが村でもいたましい事故がおきているが、県北部も雪による死亡事故をはじめ被害が続いている。

1㍍をこえる積雪があれば同じ県内でも「こんなことは初めて」というほどの難儀になっている北の人々に共感しお話をお聞きした後、「おらほの集落なば、えま、2㍍越えだんす」とお知らせすると「ほーーっ」という声が。「同じ豪雪地帯でも、こっち(2㍍越のわが村)には交付金の特別配分してもらいでぇほどだ」などの言葉をかわしあえるほどに積雪の差は同じ県内でも大きい。

海寄りの県庁の周囲は積雪ゼロ、その時わが村は大半がすでに2㍍越えの雪。昨日は、「まるで、東京で会議やってるみでぇだ」が、久方ぶりに県都をおとずれたこちらの実感。
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▼帰って、自宅前の小川や成瀬川のせせらぎを眺め、先日より多くの外殻を脱いだネコヤナギを少し手折って妻に。積雪ゼロの秋田市内も、こんなに厚い雪の村も同じ2月、秋田は広い、そして違いも大きい。でも、雪がこんなに多い村も、水の色がなんとなく春の色合いを感じられるようになりました。