▼天気の変化が激しかった過ぎた週末の金曜日のこと。午前の晴れ間時、所用を果たしていた自宅そばの国道から成瀬川をはさんでの向かい山に金色に輝くいきものが目に入りました。
▼すぐに「おっ、テンだ」と気づき、カメラをとりに自宅へ。すでにテンはこちらの視界からはずれていますが、「そのうち、姿を見せるだろう」と車のそばでしばらく待機。
▼案の定、雪崩れの割れ目や木の根もとなど、土の見える箇所に入り込んでは雪上に出るの繰り返しをしていたテンが、今度はシロデ(喬木の少ない斜面)に出てしばらく姿をあらわし、時に全力疾走も見せます。その動きの速いこと、雪上でのこのスピードですからあの素早い野ウサギをとらえることも可能なのです。
▼テンが走る場所は、ちょうどこの前クマタカが留まっていた立木のあるそばのシロデ。めずらしい姿との、偶然の、うれしい出会いが、しかも自宅前で続くものだと今年の不思議がまた重なりました。
肝心のテンは、この前のクマタカと同じで遠くの姿をカメラにおさめましたが、やはりブレたりボケたりで金色に染まる世界最高級の毛並みはご紹介できません。が、真冬のテンは、「ボケ写真でも美しさは想像できますよ」ということで、雪国ならではの黄金色に輝くいきもののうごきを載せてみました。
豪雪の村では、クマタカがイヌワシとならんで空の狩人の王者なら、テンはキツネとならんで陸の狩人の王者。クマタカとテンとキツネが、それぞれノウサギをとらえた現場を過去に目にしている当方は、その時出会ったタカの翼やテンやキツネの毛色の美しさ、彼らの眼の鋭さを時々思い出します。
▼きのうは、村農業再生協議会の幹事会が開かれ、18日に開かれる総会にむけ、来年度の生産数量や目標面積、各種交付金の提出案などを協議しました。