▼村の芸術文化祭と、それにあわせて毎年行われている東成瀬の方言「さぁ・シャベローゼ大会」がきのう開かれ、展示や演技など午前の部を楽しませていただきました。
▼人口2700人ほどの村なので、趣味としての芸術活動を組織ですすめるというのはなかなか大変なことと思われますが、それぞれ作品づくりに、あるいは演じるために努力されたその成果をわたしたちはたっぷりと堪能できました。生家のおもかげをしのんで造形したといわれる古民家のミニチュアなど、これはもう趣味の域を超える技でしょう。
▼方言も、歌も、踊りも、吟詠も、演ずる方々自身が楽しむとともに、みんなに楽しんでもらうところが芸術文化に祭りの字がつく催しの大切なところ。会場にはそんな祭り気分が満ちていました。村の方々の演技もたいしたものでしたし、加えて、ゲスト出演ととらえてもよいのでしょう、歌謡詩吟「白虎隊」を演じていただいた加藤明子さんの芸には、「さすが日本一」と心が熱くなりました。いつも記しますが、「人はパンのみにて生くる者に非ず(新約聖書マタイ伝より)広辞苑」。人を感動させる芸術のもつ力は、ほんと大きいものです。