まだ冬眠に入らないヘビも

今日から来月11日までは日曜休日をふくめ公務行事が連続します。そういうこともあって、俄に晴天となったきのう、この冬に燃料用として焚く薪を倉庫へ収納する作業に急きょとりかかりました。

cimg7419-1野外に摘んでいる薪の収納作業、そのとりかかる時期に我が家はとくにこだわります。その理由はふたつ。一つはヘビのみなさんたちが冬眠に入った時期をねらうためです。そうでないと、野外に積んだ薪(これを木島・きじま、という)には、そこがトタンやビニルで覆われていて暖かいためヘビの絶好の休息場で、まだ活動期だと、何匹ものヘビたちが木島の中にいます。種類も多彩で、アオダイショウ、シマヘビ、アブラヘビ、そして毒蛇のマムシやヤマカガシもですから、超不快だけでなく、おっかないもあります。相手は薪の中にいてよく見えませんから、毒蛇に手指をかまれる危険があるからです。

もうひとつのやっかいな理由の相手はカメムシさん。彼らも越冬のために、もう大軍団で家の中にはいってきていますが、雨のあたらない薪の中も絶好の越冬場所。何百何千という数が薪やトタンにかたまって張り付いてしまいます。

ヘビさんは冬眠した後、カメムシさんは冬ごもりする前、というこの二つの生き物が薪に近づかないタイミングをつかむのはなかなか難しいのです。
さてきのう。カメムシはまだ薪の中にまでは入り込まずまずゼロですから、これは助かりました。一方のヘビも、しばらくの時間、一匹も見えませんでしたから「ははあ、10月も26日、ついにみんな冬眠したな」と思い込んだ矢先、大きな大きなアオダイショウさんが、ほとんどうごけないような状態で木島の中にグネモネしているではありませんか。

冬眠は土の中に入るわけですから、まだ木島の中ということは、そうとうのんびりな気質のヘビさんだったのでしょう。それとも、アオダイショウは、ヘビの仲間では冬眠が遅い質なのでしょうか。油断していただけに、これには、びっくり。自分からは逃げませんからしっぽをつかんで藪の中に中高く放りました。

そこで、こんなことも思案してしまいました。クマについては、われわれ猟に通ずる者はクマがどの時期に冬眠するかおよそわかりますが、同じ冬眠する生きものたちの中で、東成瀬村のハ虫類や両生類などは、ほぼ何月何日頃に冬眠するのか、過去の歴年データとかがあるのでしょうか。もちろん、その年の初雪や、寒暖のちがいで、冬眠に入る時期は一定ではないでしょうが、毎年のこういう村のデータをもしかしたらおもちの方がいるかもしれません。もしそういう方がおられず村のデータがないならば、子供もふくめこんな小さな研究にとりくむ方がいれば、きっとおもしろいでしょうね。と、そんなことを思ったのです。まだ冬眠しないアオダイショウがいるということは、初雪は遅いのでしょうか。

積み置いていた6張(約6㎥)の薪を全部運ぶことはできませんでしたが、およそ7ヶ月ほどの間燃やすに足りる5張近くの薪は動かしました。一つずつ、冬支度の日々です。