岩手、秋田、山形3県の町村議会議長会合同の中央研修会が30~31日に開かれ出席。
台風10号が東北直撃の予報のなかでの出張でしたので、心持ちは非常に複雑。災害時にそなえ当村議会には災害対策特別委員会を常設、私が委員長、副議長(村消防団長)が副委員長の任務にあります。今回の上京は事務局長もいっしょでしたので、村が直撃されることも考え、副議長にも「心がけよろしく」の旨お伝えして向かいました。
その途中、「全県の消防訓練大会は中止」という報が副議長から我々に入りました。あのような中でしたから当然の措置でしょう。
研修会、折しも最初の講演テーマは「気候変動時代のまちづくり」。地球温暖化対策を柱とした内容を法政大学の田中充教授が、また「地方創生-逆境を活かす」として金沢大学の香坂玲教授が、「政治の課題と今後の政局展望」として千葉商科大学教授の小枝義人が講話をそれぞれ行いました。
前日の会議開会時までは交通機関の乱れ予測などで「会議への欠席や遅刻が続出するのでは」と心配されましたが、台風の速度が遅く午前中の新幹線の多くは通常運行、研修会は例年どおりの参加人員で開講されました。秋田からの出席者には、我々のように急きょ予定の便を切り替え前夜のうちに上京という方々も一定数みられました。
研修会2日目朝の時点ではわかりませんでしたが、台風による岩手県への甚大な人的被害等が後に明らかになり、多くの人命が失われました。被災された地域皆様の心境を察し、お見舞いを申し上げるとともに、亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。
それにしても、朝の時点で、岩手のあの大きな人的被害を私たちはわかりませんでした。朝の東京のテレビ報道でも福祉施設の被害は伝わらなかったと思います。洪水被害は前夜のこと、これだけあらゆる手段の通信網が発達している時代に、なぜだったのでしょうか。