雪が消えたらすぐに、冬へそなえてのしごとが始まる雪国のむら。
昔なら、まだ雪解け前の3月には、来冬に備えて燃料用の薪の伐り出しが始まっていました。しかし今は、広い山林持ちのごく少数の家ならそんな作業を続けている方がいるでしょうが、集落全体で、入会林野から薪を切り出す昔の作業はなくなっています。
ただ、今でも薪を燃料としている家々では、山での作業はなくなっているものの、来冬にそなえる薪づくり仕事はあります。方々の家々には、森林組合や山林業者さんから購入した薪材が積み置かれ、切ったり、割ったりの作業風景もはじまっています。
我が家も、身内からいただいたダンプトラック2台ほどのリンゴ樹の材を、おとといから2日ほどかけて、切る、割る、積むの作業に少々の汗を流しました。
▼熊本地方の震災が拡大し、かつ長引く様相がみられ、村として被災自治体への支援準備を念頭におく日々が続いていました。きのう朝には、事務局長へ「執行当局と連携し、的確な動きをしよう」という旨をつたえました。きのう朝の時点で、村と災害時の支援協定を結んでいる市町村では支援を要する規模の大きな被災はないようですが、こういう時にはすべての市町村が「お互い様」助け合いの心で、被災地が求めていること、支援できる可能なことに精をつくすのが、自治体、そして社会の常道だからです。
午後、薪づくり作業を終え一服していたら、総務課長から「美しい村連合構成の被災自治体で物資の不足があり、要請された物品を準備し夕方4時半に発送する運び」という旨の連絡が入り、急きょ役場へ向かいました。
急ぎの準備で量的に多くはないものでしたが、村で備蓄されていた飲料水や食品など村の「支援の心」を載せたトラック便が夕刻に役場を出発しました。それを見送り帰宅したら、また「熊本地方で震度5強の地震発生」の報道が流れました。震度4以上の揺れがすでに70回をこえるほどに頻発、被災地のみなさんの不安に同情の日々がつづきます。