対馬暖流の影響もあり、雪が極端に少ないにかほ市象潟方面の沿岸のまち。緯度はほぼ同じでも我々のように積雪2㍍があたりまえの内陸豪雪の村に比べれば、毎度記すように同じ雪国といってもそこは雪ということでは距離は近くても「異国」のようなところ。
きのう訪れたその沿岸部の道の駅では、わが村より半月ほども早いのでしょうか、アザミやヒロッコ(ノビル)、ヘリザグ(シャク)、サシドリ(サシボ・オオイタドリ)の芽などが直売所店頭にいっぱい並んでいました。道脇のあちこちでサシドリやフキノトウを摘む人々の姿が見られ、チャワンバナコ(キクザキイチゲの仲間)も満開、今朝の報道ではソメイヨシノも咲き始めたということです。
まだ農繁前、晴天の日曜ということもあってでしょうか、沿岸部各道の駅は大にぎわい。公務職でよく席をともにするお隣の市や町の方々との偶然の行き会いが2度もあるほど。この日の日本海は波もいくぶん静かで飛島の輪郭もよく見え、頂部を隠しどっしりと居座る残雪白装束鳥海山の大きさもきわだちました。
帰路、かつてノウサギ猟によく出かけた仁賀保高原にあがり、所々に雪のある牧場から眼前眼下にひろがる鳥海山と日本海の眺望を繰り返し眺めました。人気の土田牧場も休日の好天とあって隣県の車なども混じり駐車場はいっぱい。動物とふれあう子供たちもにぎやか。格別の自然景観・農業・加工・観光の4つを結んだ、われわれが学ぶべき名スポットは、今年もにぎわいの季節がはじまったようです。
▼平成の市町村合併前なら、県内ではいっせい地方選挙よりも規模が大きく「3月中間選挙」と呼んだ4町の町議会議員選挙のうち、今日の投開票となる小坂町をのぞく、羽後、五城目、藤里3町の投開票がきのうおこなわれました。ともに議長会のしごとをしてきた方々、あるいはつながりの深い議員のみなさんが全員再選されました。寒いなかの選挙ですから体調管理も大変だったでしょう。みなさん、ご当選おめでとうございました。