3月も半ば入りとなれば、村のあちこちで雪解け本番のヒラ(底雪崩)がいよいよ本格化。わが集落も、前に後ろにと、ガンクラ(岩だらけの急斜面・倉)の雪崩多発箇所でヒラが頻発し始めました。
きのうの議会は予算特別委員会の審議。今日も委員会審議がつづきます。
予算案とともに議員に配布される主な事業内容の説明書は、私が議員のしごとについた当時とは比較にならないほど詳細に記載されていて、審議の充実と効率化におおいに役立っています。
しかし、それでも質疑応答にはいれば「もっとていねいな説明が先になされていれば」と思われることがあります。議会は「案」の中身全体をよく理解したうえで議決という大きな責任をはたさなければならないわけですから、吟味精査され提出される議案は、「案」をわかってもらうための説明になおつとめるという姿勢は持ち続けなければと考えます。よく理解するためにこそ質疑があるという考えも成りたちますが、それはここでは脇におきます。
▼土曜日にのぼった裏の山。ブナの実の豊作だった昨年秋は、これまで見られなかったブナの木にもクマが爪痕をみせる木がありました。
クマは尾根筋分水嶺など見晴らしのよい木に上がりたがるのもひとつの特徴です。爪痕でとくに目立つのはほとんどが木から下りる時にできるものですが、大小様々の爪痕をみれば、これは子連れの母熊があがった跡でしょうか。それにしても折った枝を積み重ねたクマ棚、かれらもよくやるものです。
もうひとつ。これは雪上にムジナ(タヌキ)らしい足跡があり、おまけに糞も。我々の便の分析が病気予防や発見に大きな役割を果たすのと似ていて、糞はいきものの生態を知る上でも大切な材料です。私にとって、今の時期にムジナが何を食べているかは大いに関心があります。
糞のほとんどは完全消化された後の塊ですが、その中に消化されないままの何かの木の実が混じっています。雪消の土の上に落ちているなにかの実をたべたのでしょう。雪の中で自然冷凍していたブドウの実とかでしょうか、種だけをみては、何の実だかは私にはわかりませんでした。糞を少しほどこした写真も載せましたので、興味がおありの方は拡大して種の正体をさぐって見てください。