風邪気味のうちで済むかと思っていたら、週末からだんだん本物になり、まだ調子がおかしい。
湿り雪が降った後でハデ(雪原)が締まっていてそんなに足が沈まないだろうから、休日には運動と写真目的で山への遠出を計画していたが、それは残念無念に。
「プラス思考でとらえれば、『この休日は外に動くな、何か運の良くないことがあるぞ』というお告げでウィルスが体にとりついたのかもしれないなぁ」などと妻と語り合ったりした。つまりこれも何かひとつの運だと。
外に出ないから本を読めばいいのだが頭がガンガンで読みがあまり進まない。痰が出てのどは痛しだが、熱もそれほど高くなく食欲もいつもの9割ほどはある。
それで、めずらしいものを食べようと「ナスの紋漬け」とタラノメ、コサバラ(コシアブラ)のテンプラをいただいた。
紋漬けは、母が秋に一年間食べる分を漬けていたもので、ナスの上に菊、南蛮(トウガラシ)を載せご飯とともに漬け込む村の伝統食品。おいしいあきたこまちなら、このナス一かけで一杯のごはんが優に食べられるほどに味が染みこんでいるおかずの最良品。ほのかな菊の香りと南蛮のピリ辛さもいい。
とそういうことで、めずらしいおかずをごちそうにはなったが、齢を重ねるにつれて、じりじりと長びく傾向の風邪にまだ克てないでいる。