18日、めずらしく娘と二人だけで立ち寄った赤滝です。今年は、村全体の紅葉が、「どうも赤が今イチ」とみなさん認めておられるようで、赤滝も、紅の映えるもみじの色づきがあまりよくないようです。
これから色づきが濃くなる黄のもみじは、いつものような見映えとなるか気になります。
滝のまわりのブナ林を散策したら、晩秋のきのこヤマドリモダシ(クリタケ)やムキタケが朽ち木によく見られます。ブナの実もすっかり落ち終わり、ブナの落葉も滝のすぐそばまで下りてきました。林のそばには極上の晩秋アケビもいっぱい。
蚊やアブもいなくなり、木々の落葉が始まり終わる晩秋の山や沢は、邪魔者無しの私たちの小楽天地。お天気よしのほかほか日和なら、滝のそばのブナ林でゆっくりと音楽を聴き、熱いコーヒーでもいただきながら読書などできたら幸せでしょうね。
帰り路、色あせはじめた北ノ俣沢を見下ろしました。わたしたちが絶景と呼ぶ地球上、あるいは宇宙をふくめてまでの景観は、眺める対象との「距離」というものがずいぶん大きな決め手となっているように思われます。
この日、通い慣れている林道すぐそばの林に二人で入ったら、コナラ(シモフリシメジ)や晩生のオオヒメジ(村ではネズミヒメジとも呼ぶホンシメジ)がポツポツと。シモフリシメジは、期待したような大発生はまだ見られません。このままのちょっとだけのカオ出しで終わるのでしょうか。