りんご園はキツネの生きる場

それは土曜日のわらび座公演を鑑賞して帰りのこと。

横手市・平鹿町のアップルロードを走っていたら、りんご園の中に何か生きものが動いています。

犬かなと思いましたが、しっぽの様子をみたらそれはキツネと即座にわかりました。彼らは日中でも動き回ることがよくあり、とくに春の今は、りんご園に多く棲むネズミたちの動きが活発で、それを知るキツネは夜までジッとしてはいられないのでしょう。

フクロウと同じで、ネズミを主食のようにするキツネにとって、下草もまだそんなに繁茂しないりんご園は、ネズミが捕らえやすい格好の狩り場となるわけです。ここら辺りのりんご園では日中にキツネの姿を見たという方が時々いますから、もしかしたら同じキツネが縄張りにしている所かもしれません。

この周囲は、わが家の身内のりんご園がある界隈であり、案の定、すぐそばでは身内の方が作業をしていました。でも、キツネは人の存在などお構いなしでネズミ探しにやっきとなっている様子。

こちらの足は革靴履き、残念ながら樹園地では、ネズミを捕らえる瞬間までの彼を追うことが出来ませんでした。雪国のほ乳類たちの今は毛がわりの季節。本来うつくしい光沢の冬毛は色あせ、ボソボソした毛色の姿となっています。