きのう午後、村の学校へ転入された教職員のみなさんとの合同あいさつ会がありました。
小学校へ転入された先生方は校長先生をふくめ5名、中学校は、校長、教頭先生をふくめ5名で、今年は比較的大人数の異動による転入となりました。
私からは、これまで転入のみなさんへ申しあげてきた2つのこと、1.教育行政に力をいれてきた村の歴史をより深く知っていただきたいこと、2.その村のとりくみを視察目的でおとずれていただくと思われる全国の地方議会のみなさんへの対応について、学校や教育委員会(教育長)に受け入れご協力をあおぎたいことなどの旨でおねがいを申し上げました。視察のご一行が学校をもたずねるとなれば、教育機関ではない議会でもその主な目的が学校経営(教える姿、学ぶ姿も含む)にあることはもちろんであります。
よく「知は力」といわれます。人類が積み重ねてきた知の宝を広く深くとらえるために教育という制度がつくられ、その教育とみずから学ぼうとする力によって我々は科学で物事をとらえる判断力を培います。それにあるべき徳の道の学びを重ねて人間らしく歩むことができるのだとも思います。
教育基本法のみならず、国連総会で定められた子供の権利条約では、第29条(教育の目的)の最初に(a)子供の人格、才能ならびに精神的および身体的能力を可能な限り全面的に発達させること。をかかげており、わが国は子供の権利をうたうこの条約を1994年に批准しています。
法や条例、そして条約にもとづく教育行政がおこなわれることは大の前提です。あわせて子どもの発達にとりわけ大きな影響をおよぼすのは教えの力でしょう。古今東西、人生のうえで教師の果たす役割の大きさは大方の人々がひろくみとめるところと思われます。「あの先生のおかげで、心豊かな人生をおくることができた」という方は少なくないはず。私から申すまでもなく子供たちへそういう大きな影響をあたえる存在が教職であります。
昭和も平成も市町村合併に加わらない道を選択したわが村の自立の柱は人づくり、そのカナメを担うのが教職員のみなさんです。そんな大きなつとめをもって村の教育に携わっていただくことになりましたみなさんです。議会としても心から大いなる期待を込めてみなさんを、厚く、熱く、応援したいと思います。