秋の訪れ、ちょっぴり早し

11日、宮城にも大雨特別警報がだされるほどの雨雲は、奥羽山脈をはさんで秋田県南のわが村にも及び、土砂災害警報と大雨警報が発令されました。

ただ、最も雨と洪水の激しかったのは10日~11日にかけての深夜で、役場のみなさんはその深夜に庁舎に集まり警戒と巡視体制をとっていました。住民の多くは深夜の警戒情報メール着信音で起こされたでしょうが、朝の目覚めの時は雨もほとんど止み、増水していた川も水かさがぐんと下がっていました。

その時点で確認されたところでは大きな被害は村ではほとんどなしというところで、「よかった」と一安心しました。それに比べ、茨城、栃木、宮城の人的被害の大きさ、浸水被害規模の大きさには驚くばかりです。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、行方不明の方の一刻も早い発見をお祈りします。

11日は、午前に村の農業委員会の9月総会があり、午後には県南地区の農業委員会会長、職務代理、事務局長の会議などが大仙市で開かれました。

CIMG0552-1CIMG0553-1CIMG0555-1大仙市では、市内の一部河川が氾濫するなどで警戒態勢にあり、日程の一部を中止することとなりました。行く途中の雄物川(花火会場の上流部・写真)は、県南地区の各河川が増水したために川幅というより河川敷いっぱいに濁流を満たし、おそろしいほどの勢いでその流れは北西にむかっていました。

それでも雄物川そのものの氾濫による被害報道はありませんでしたから、洪水としては中規模程度のものだったのでしょう。支流のわが成瀬川も、やはり中規模程度の洪水でしたし、秋田の大雨は岩手・宮城に隣接する湯沢雄勝地区にかたよっていたのでこの程度でおさまったといえます。それにしても、増水した雄物川を見て、「下流の河川そばに住み、堤防にまもられて生活する人々は、常に危険と隣り合わせ」とつくづく思わせられました。

今回の茨城や宮城のように決壊の可能性ある堤防箇所は国管理の河川だけで全国に2159箇所。ほかにある県管理を含め、そのうちさらに「ここは危ない」という破堤特定箇所の判定を国や都道府県はあげてとりくむべきでしょう。前例にとらわれない対策工事がやられていたら、今回のようないたましい被害は防げただろうと悔やまれるからです。

CIMG0566-1CIMG0568-1CIMG0569-1CIMG0573-1CIMG0574-1CIMG0577-1CIMG0564-1▼倒伏した稲を起こしていたら、農の大先輩から「まんだ、ほただ、ごどしてらぁ。むがしの百姓だなぁ」と言われてしまいました。ゲンダイの最新型コンバインは、倒伏した稲などものともせずに刈り取ってしまいますから、少々倒れてもだいじょうぶのようです。

久しぶりに童とたんぼにむかい、トカゲやカマキリに遊んでもらいました。草むらでは超美味のハタケシメジも手に。わが家の背戸には、金いろに実ったヤマグリが金曜日には落ち始めました。今年はやっぱり「秋の訪れがちょっぴり早い」ということになるようです。