新雪に映える柿や木の実

1日に人里への初雪をみたわが村。2日の朝までにわが家あたりでは15㌢ほどの積雪となりました。でも後の雨でそれもだいぶ融け、今朝までにまた新雪が重なったものの雪の層はまだほんのわずかです。

陽射しも時々みえた3日、家そばにある柿やウメボドケ(ツルウメモドキ)の実が雪の白さに映えます。

初雪の季節は生きものたちの足跡が雪に残り彼らの動きがよくわかる時。わが家の池まわりには早速イタチが足跡をつけていました。池の鯉を狙ってのうごきのようです。このツルウメモドキの実にもヤマドリをはじめいろんな鳥たちが集まってくる頃。

里山で栗やドングリ、あるいは樹園地で果樹を食していたクマたちは、この雪で越冬穴入りをはじめる頃。そのうち、里山の穴ではなく深山の越冬穴に向かう個体たちが新雪の上に足跡をよくつけるのがこれからです。

横手盆地方面の樹園地そばで過ごしていたクマが、どこにも寄らず休まずいっきに奥羽深山に向かい、県境周囲や時には県境を越えて奥州市胆沢川上流や西和賀町南本内川上流域の越冬穴までまっしぐらの足跡を残すことがあるのも今なのです。

今年は、ブナの実が豊かなのでクマたちは浅い雪をはらいのけ地面に落ちたブナの実をまだ食べているはず。一帯が雪白の自然のなかで脂ぎったクマの黒光り姿はまことに目立ちます。この後お天気がよければそんなクマの生態がブナ林や深山渓谷では見られるでしょう。秋のクマ猟で我々が山野を駆け回ったのもこの初雪の頃でした。