都内から帰っての先週土曜日、薪入れ作業をしていたらコォーコォーと空から聞き慣れた鳥の声が聞こえます。声の主は南へ向かう渡り鳥で、雁の群れがカギになっている姿でした。南への渡りとしては終わりに近い群れとなるのでしょうか。
この日はお天気がよかったので作業後には家周りをいつものように散策。落葉後なので道脇のヤブが開けて自由気ままに野原を歩くことができ、この季節の散策はとっても気分良し。途中、夏場はヤブに覆われて見えなかった地面に極晩生のハタケシメジの株が見られました。
これはシーズン最後のハタケシメジ。初冬に思わぬ高級キノコとの出会いです。ハタケシメジはホンシメジと並ぶ優れた味に加え、老菌になっても崩れにくく虫がつかないことでも注目されるキノコ。名前には「ハタケ」がつくのでごく並みのキノコのようにとらえがちですが、こちらが「高級」の言葉をあてているように優れモノのキノコなのです。
同じヤブの倒木にはナメコも見えます。粘りが強くて熱を放しにくいナメコは、木枯らしの季節の味噌汁には最適の具。アッつい味噌汁で体をあたためてもらいました。もうとっくに落葉が終わったブナの森深山では、大きなブナの倒木にカネ色に輝く晩生のナメコたちがいっぱい出ているでしょうが、今年はまだ向かえずです。