宮城県大郷町議会のみなさん来村

きのうは、宮城県大郷町議会教育民生常任委員会の6人の議員と事務局1名のみなさんが、村の教育関係の視察で来村されました。

今回は中学校を会場にして、校長先生と教頭先生にはまた貴重な時間を割いていただき、教育次長とともにご一同をお迎えしました。まず校舎内や授業の姿をご案内していただいた後に、学校経営を校長先生から説明をうけ、質疑応答を交わしてもらいました。

仙台に近い大都市近郊の大郷町。村とはあらゆる内容で条件のちがう町ですが、教育に関しては自治体の構え規模の大小をこえてどこの自治体にも共通する課題があるので、小さなわが村にも視察の方々が見えられるのでしょう。

「学力」「学習調査」というとテスト結果という狭いとらえではなく「自立の村づくりのカナメは人づくりにあるとして、教育をとりわけ重視し情熱をそそいできた村」「学ぶことでのひとりひとりの成長、到達度を大切にしてきた村」「多方面での学ぶ環境づくりに先進的につとめてきた村」という思いでみなさんへ応対しました。

▼年を隔てて実を結ぶブナが、今年は何年かに一度の大豊作となりました。

今、その実が森の樹下あちこちに敷きつめられたように落ちています。写真は合居川渓谷天正の滝展望台と崖紅葉「いずくら」をのぞむ周囲のブナ林。村のマタギたちは、「ブナグリ(ブナの実)が生った年の11月から根雪までは、クマはブナ林(ばやし)の下さ、える」といい、彼らの観察眼はそこに向けられます。ブナの実はクマの大好物だからです。

広大な奥羽の森でそのほとんどの範囲をしめるのはブナ林。それが実を大豊作という規模で結んだのですから、全山の実の量は莫大なものとなります。森の生きものたちは、何年かに一度めぐってくる「宝の実」のおかげで、とっても幸せな秋を過ごしているはずです。

りんごなどを食べ慣れたクマや、里山を主な生息圏にしているクマは別ですが、奥羽の森に生きるクマたちは、この秋は里にそんなに下がらなくてもブナの実でたっぷりの栄養をとることができているはず。ですから、いつもの秋よりも里へのクマの出没は少なくなっていると思われますがどうでしょうか。

▼放射冷却の今朝、わが家そば国道に設置の温度計は氷点下1度を記録。きのう朝には集落から望む焼石連峰の権四郎森(南本内岳)と南の森(西焼石岳)など標高1400㍍をこえる山々の頂には冠雪がみられました。それらの山麓は1000㍍ラインより下までブナの落葉が終わりもう冬の気配です。そうした冷気を感じ山の様子をみて、集落では冬支度がいよいよ本番入りするでしょう。