崖紅葉の「いずくら」

21日(金曜日)は、村役場で県南町村等監査委員協議会の総会と研修会が開かれ、開会行事の少しの時間会議へ出席、ご一同を歓迎。

みなさんは後に、研修として成瀬ダムの建設現場へ向かわれました。

こちらも役場からの帰路「そろそろ色づき盛りだろう」と、合居川渓谷天正の滝と崖紅葉の「いずくら」へそのまま車を向けました。

予想通り、柱状節理の崖は見事に色づき、ブナも黄葉盛りです。すでに県境奥羽の峰のブナは落葉が進んでいて、遠目にも落葉を終えたブナの木肌が白くなって目に入ります。

今年は、9月末から10月にかけて気温が比較的高めで、このため木々の色づきはいつもの年より鮮やかさがやや落ちるようです。それでも、渓谷は紅葉の名所として知られ、この日も管内の町のみなさんが生涯教育の一環なのか「自然観察教室」とかでおこしになられたようで、渓谷の展望箇所を散策しておりました。一行には町の議員さんも。

▼23日は村猟友会の第59回総会へご案内をいただきました。

コロナ禍もあって久しぶりの総会出席です。今年度の会員は18名。数十人もいた以前の会からすれば会員数は激減ですが、有害鳥獣駆除や山岳遭難救助隊員として頼りにされる存在は昔も今も同じです。

私が猟友会長をつとめたその任期はじまりの頃は、会員数は多いのにクマの生息数は現在よりはるかに少なく、それにイノシシ、シカとも秋田でも村でも棲息はもちろんゼロ。それが、今は、会員数は少ないのにクマの棲息は圧倒的に多くなり、以前は深山への狩りが主流だったクマ猟が、今は車道そばの里山や人里近くの山が猟場、生息調査現場の主体となっています。以前には考えられなかったイノシシやシカが、南から、太平洋側からと村に侵入し、ここ5年ほどであっという間にそれらの猟、有害駆除がごくあたりまえの村ともなってしまいました。

それだけに、会と会員一人一人の役割、比重はうんと大きくなっています。猟銃の所持はとても厳しい法律で規制し許可され、またむかしのような野生鳥獣の食習慣も極めてうすくなっているので、狩猟(銃猟)人口を増やすのはなかなかむずかしくなっています。

ただ、全国的に農作物の有機農業栽培が重視される時代となっているように、肉食についてもエサなどは自然の食を摂って育つ鳥獣、いわゆるジビエ人気がじわりと広まっています。狩猟は、そういう面でも一定の役割があると思われ、またひとつの文化としても絶やさず今後の世代に受け継がれてほしいと思います。こちらはもう今から、猟友会伝統の3月のノウサギの巻き狩りの日の出席を楽しみにしています。