一連の会議で都内へ

18日から町村議会議長会に関係する一連の会議が都内で開かれ、きのう帰りました。

最初の会議は、全国豪雪地帯町村議会議長会と6政党との懇談会で、その会は18日午後、半蔵門の町村議員会館で行われました。

政党側から出席いただいたのは、自民党の豪雪地帯対策に関するPT座長の稲田朋美衆議院議員、公明党の豪雪対策推進PT座長の稲津久衆議院議員、立憲民主党の徳永エリ参議院議員、日本維新の会の遠藤良太衆議院議員、日本共産党の高橋千鶴子衆議院議員、国民民主党の舟山康江参議院議員の6氏です。

政党代表のみなさんからは、豪雪対策に関するそれぞれの考えやとりくみを最初に発言していただきました。後に、議長会側から福島と富山の県議長会の会長2氏から発言があり、それに対してさらに意見交換がそれぞれ交わされました。

豪雪対策については、議員立法によって豪雪対策特別措置法の一部を改正する法律が今年3月に成立。新たに豪雪地帯安全確保緊急対策交付金が法律上位置づけられ、必要な予算確保が図られることになりました。この交付金により、屋根への命綱固定アンカーの設置促進や克雪技術の開発普及に向けた配慮規定も盛り込まれるなど、豪雪地帯町村議会議長会の要望してきた内容が大きく反映されています。懇談会では、改正法提出と成立、そして交付金措置など、各政党代表のみなさんのご尽力に深い感謝を申し上げました。

豪雪議長会の会長は、石川県の酒元会長さんですが、酒元会長さんがちょうどこの日に地元能登町の町議会議員選挙の告示日と重なり懇談会に出席できず、副会長の私が代理として開会のことばを申し上げました。

豪雪地帯に精通されておられる国会議員の各氏からは、今後の雪対策についても力強いご発言をたくさんいただき、とても意義深い懇談会となりました。

▼19日には、前日の選挙が無投票当選となった酒元会長出席のもとで同豪雪議長会の理事会と総会を開催。11月9日に開催する全国大会へ提出の議案や運営などを決め、引き続き開かれた総会でもすべてを可決しました。

議題に入る前、国土交通省国土政策局地方振興課長の佐藤哲也氏による「豪雪対策の最近の話題について」と題する講演をお聞きしました。講演は、改正された豪雪地帯特別措置法や豪雪地帯対策基本計画をはじめ具体的な資料をもとに詳しくわかりやすい説明で、雪対策の課題や現状、今後の計画もふくめて理解をより深めることのできるお話でした。

▼同じ日の午後には、町村議会議長の都道府県会長会が開かれ、ここでも11月9日の大会に提出する議案や運営内容などを協議・決定しました。

会議のはじめには講演が行われ、総務省自治行政局長の吉川浩民氏が「地方行政の諸課題」と題して、1.2040年代に向けての課題(2040年には団塊の世代と団塊ジュニア世代が高齢者となる時代)、2.地方行政のデジタル化、3.第33次地方制度調査会、の3点についてやはり詳しく理解しやすいお話をされました。吉川氏は、以前に秋田県矢島町の助役をされたことがある方です。

この会議の後には、北海道、東北、関東の会長で組織される東日本の会長会議も開かれました。新型コロナ禍だったのでこの会議はしばらく開けず、関東のみなさんとは会議では久しぶりの顔あわせとなりました。

▼会議の合間をはさんで生じた時間に、宿舎のホテルそばにある皇居外苑の千鳥ヶ渕公園とイギリス大使館の周囲を散策。桜名所の千鳥ヶ渕にも、歩道すぐそばまでクゾ(クズ)の蔦が園樹にかぶさるように伸びているのには少々驚きました。クゾはなんと強い草でしょう。荒草のなかでも、とくにクゾ(クズ)、カヤ(ススキ)、サシドリ(イタドリ)は、三大豪傑繁茂雑草といってよいのかもしれません。あの「あらぐさ」たちのようにたくましくありたいものです。

一方にそんな「あらぐさ」の蔦があるそばでは、お堀に沿う大きな道路をはさんだ反対側の歩道脇に早咲きのサザンカのような花が観られました。広大なイギリス大使館の敷地脇には桜並木とともにこうした花木もたくさん植えられていて、道行く人々の目を楽しませてくれます。まもなく冬、この公園一帯は春の桜花爛漫とはまたひとつちがった、しとやかな冬の花を愛でられる素敵な散策コースとなるのでしょう。

それにしても英国大使館の敷地の広さと建物や石垣の威厳にはいつ歩いても目をみはります。守衛さんにお話ししたら「写真をとってもいいですよ」といわれましたので、2022年10月19日午後の華厳な門構えを写しておきました。