先日、村内の篤農家Aさんからトマトをいただきました。そのトマトの名は「桃太郎」。トマト栽培で村の歴史を長く担ってきた品種です。
管理にいろいろと手間がかかるとされる「桃太郎」は時代の移りかわりとともに栽培が敬遠されるようになり、今はほかの品種に換える農家が増えているようです。しかし、「桃太郎」特有の味を好む根強いファン層があり、村でもこの品種にこだわって栽培を続ける農家がおります。Aさんもそのお一人。
わが家畑のトマトはまだまだ食べられませんので、いただいたトマトを大事に大事に毎日おいしくごちそうになっています。寒暖差大きい環境でつくられる村の旬のトマトはほんとに美味いですね。
田んぼわき土手のヤマユリが3日ほど前から咲き始め、まわりに強い香りを漂わせています。農作業小屋軒先近くの土手には、キノコのタマゴタケがやはり次から次へとカオを出し続けています。ほかの土キノコたちも相変わらず多いですから、土キノコ豊作の年となるのか。
タマゴタケは、傘が鮮やかすぎるほどの紅色、そして柄の独特の縞模様、どこからみても毒きのこの代表のような姿です。でもこれは立派な食べられるキノコ。わが家隣家のむかしのおばあさん(故人)はキノコ採りを生業とする方でしたが、「このキノゴは、タマゴモダシって、言うなだ。食うにええぞ!」と教えられたことを思い出します。いかにも「毒色」のキノコですが、昔人も食べられることを知っていたのです。
タマゴタケは、ヨーロッパなどでは高級キノコ扱いで利用されるそうです。しかし、このキノコ、私が少し大げさ表現ながら「決死の覚悟」で食した感想は「いわれるほど、おいしいキノコではない」です。でも、食の好みは人様々。このキノコに向いた調理法で食卓にあがれば「高級料理」となるのかもしれません。もしかしたらこれは洋風料理にむきのキノコでしょうか。
なお、テングタケ科のキノコには、タマゴタケと類似の猛毒キノコ、毒キノコがありますから、独断で面白半分に食すことは危険です。食べるなら、鑑別ができる方によく見てもらってからにしてください。それに、私のように恐る恐る食べるなら、おいしいという食感はどこかに吹き飛んでもしまいますから、食はやめたほうがよいのかも。
▼22日は第31回暴力団壊滅秋田県民集会へ出席。大会では、暴力団排除活動功労者表彰があり、村の半田克二郎さんも受賞されました。