芽吹きの山を「山笑う」というそうですが、村の里山はその言葉そっくりの様子となってきました。
ブナの萌えに続いて今の里山を美しく彩るのはイタヤの花とベニヤマザクラ。イタヤもヤマザクラと同じように葉っぱよりも早く花がいっせいに咲くので、特徴あるその黄緑が春紅葉の山をとりわけ素敵な模様に装ってくれます。
それにヤマザクラが所々でピンクのアクセントをつけてくれますから、里山は「あやーっ、きれいだごど!」となるわけです。こうして春の山を見れば、イタヤカエデがずいぶん多くあることを知らされます。
きのうはそんな山笑う中で、転作として田んぼに植えているワラビへ鶏ふんを施しました。田んぼへの道はようやく通れるようになりましたが、田んぼそのものもワラビの作付け地も吹きだまりには残雪が多くあり、一部では雪の上への肥料散布となりました。
今年はこの雪がなくなり田んぼが乾くまでまだしばらくかかりますから、耕起の準備とりかかりはいつもの年より遅くなりそうです。道路の法面にはキクザキイチゲやカタクリが雪解けの進みにあわせて順繰りに花開いています。もう少し経てば、花を眺めながらの農作業となります。