山、ふくらむ

きのうは未明に時ならぬ激しい雨となり、一昨日夜からの気温上昇もあって里山だけでなく深山の雪解けも本格化しました。

そのため成瀬川は雨と雪解けが重なる濁流となり、今年いちばんの増水となりました。

この雨天で木々の芽ぶきもさらに進み、山は新緑の範囲をぐんと広げました。きのうはそんな山の様子を「山、笑う」と記しましたが、今日の山は「山、ふくらむ」といった按配です。

里山で緑の範囲を最も広く占めるのはブナとナラ類。ブナは比較的標高の高い箇所の樹林帯で集落をぐるっと囲み、その下をミズナラの樹林帯が占めます。ミズナラ類は樹林帯としてはいちばん萌芽が遅く、里山のそれらが萌えそろえば県境深山にもブナの芽吹きが届き、その時の村は「山、うたう」とでもなりましょうか。

▼きのうはうれしい知らせがありました。幾度かここでご紹介していた村出身の岡山みさ子さん(長谷川ミサ子)さんが春の叙勲受章となったということです。29日に発表予定のようですが、病院の看護部長として、また愛知県看護管理研究会の会長としての功績が認められたことによる受章のようです。

岡山さんの生家はわが家の隣でした。先代は「気仙屋」という旅館と芝居や映画を観る劇場を経営し、父親の代には建設業を営んだ家で過ごされ、学校卒と同時に愛知へ移られました。受章を心からお祝いするとともに、まだまだこれからのご活躍が期待されている方ですので、いっそうのご精進をお祈りする次第です。受章おめでとうございました。