ブナの芽吹き、春紅葉、野草の緑

時ならぬ夏日が続き、それに雨もくわわったため木々の萌芽がはじまっています。

いま目立つのは、河川敷では柳とカツラ、そして家々そばの里山ではブナがいちばん早く芽吹き始めています。

わが集落の北側、陽当たりの良い斜面は村でもブナの芽吹きが早くみられる所。同じように肴沢集落北側の通称「カヅラヘグリ(桂へぐり)」の雪崩斜面の尾根には、ブナに加えてほかの木々も芽吹きはじめていて、そこはいわゆる「春紅葉」の幕開けにも見えます。

集落そば雪解けの早い所では、ほかの野草に比べていち早く芽を出したウドザグ(ハナウドの仲間)やヘリザグ(セリサク・シャク)が、この暖かさで新鮮な緑の葉っぱをいっきに大きくしました。おかげで集落の地面には、緑の占める範囲が日毎にひろがり続けています。

田子内橋から眺める大日向山(780㍍)斜面のブナの森も雪解けが進み、成瀬川も本格的な雪代水の流れとなりました。写真に写る範囲にはこちらの知るクマの越冬穴が2つあります。雪解けのこの進み具合だと、そこのクマ公たちももう穴から出始め、ウドザグの新芽を食べ始めているかもしれません。